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未来材料創成工学専攻 下川洋平さんが日本セラミックス協会優秀論文賞を受賞

2016年06月13日掲載


受賞者

未来材料工学専攻 下川洋平さん (岩本雄二研究室

 *平成28年3月博士後期課程修了

 

受賞名

平成27年度日本セラミックス協会優秀論文賞

 

受賞の内容

ケミカルプロセス研究室(岩本雄二教授)では、有機金属化合物をプレカーサーに利用した新たなセラミックス系材料の合成開発に取り組んでいる。本研究では、図1に示す塩化アルミニウムとカルボジイミド誘導体の重合反応を利用した新規な窒化アルミニウム(AlN)の合成ルートの構築に成功した。この合成手法は従来法と比較して、純度の高いAlNを比較的低温の1100℃から可能であること、またプレカーサーを溶液状として取り扱えることから、種々の材料表面上でのコーティング層の形成が可能となるなどの利点を有している。なお、本研究成果はダルムシュタット工科大学(ドイツ)のRalf Riedel教授研究室との共同によって得られたものである。

 

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図1 有機金属プレカーサーからの新規な窒化アルミニウム(AlN)の合成ルート

 

今後の抱負

この度、受賞することが出来、大変光栄に思います。岩本雄二教授、並びに研究室メンバーには多くのサポートをしていただき、心より感謝しております。現在、私は日本板硝子株式会社 グループファンクション部門 研究開発部 日本統括部 薄膜技術領域に所属し、建築、自動車用ガラス向けのコーティング剤の研究を行っています。日々実験をする中で、大学時代の経験や研究に対する姿勢が今の仕事に繋がっていることを実感しています。これからも、世の中の役立つ研究を重ねていきたいと思います。

 

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