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物質工学専攻の長谷川栄生さんが2017年年会 日本セラミックス協会年会優秀ポスター発表賞を受賞しました。

2017年05月23日掲載


受賞者

物質工学専攻 長谷川 栄生 福田・浅香研究室

受賞名

2017年年会 日本セラミックス協会年会優秀ポスター発表賞 優秀賞

公益社団法人 日本セラミックス協会
(2017年日本セラミックス協会年会(3月17日~19日,日本大学(駿河台キャンパス))で発表されたポスター発表のうち、 発表者が第一著者であるすべてのポスター発表の中で、発表者が当該年会開催時点で35歳以下の発表176件を対象として審査を行い、8件(最優秀賞1件と優秀賞7件)の発表賞のうちの優秀賞を受賞した)

受賞の内容

 セラミックスは結晶配向化によってその特性や機能が著しく向上する場合がある。受賞者の所属する福田・浅香研究室では反応拡散を活用した粒子高配向多結晶体の簡便な作製方法を開発した。現在までにNa+イオン伝導性のチタノガリウム酸ナトリウムや、酸化物イオン伝導性のアパタイト型ケイ酸ランタンの配向多結晶体の作製に成功している。極めて簡便に配向多結晶体を作製できる反応拡散法ではあるが、粒子の配向方向に沿った一次元の拡散を生じさせるために、比較的高温下での焼成が必要である。そのため目的物質の融点や分解温度が焼成温度よりも低い場合には、当該反応拡散を利用できないという問題があった。
 今回、我々は反応拡散とイオン交換という二つの異なる手法を併用し、イオン伝導性の配向多結晶体の作製に世界で初めて成功した。具体的には、b軸配向チタノガリウム酸ナトリウム多結晶体をNa+/Li+イオン交換することで、リチウムイオン伝導性のb軸配向チタノガリウム酸リチウム多結晶体を作製した。本手法は、化学組成の異なる多様な結晶粒子の配向化への応用が期待される。

図(福田研_長谷川さん).jpg

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