防災について考える
| 担当 | 工学教育総合センター |
|---|---|
| 日程 | 平成23年6月11日(土) |
| 担当講師 | 前田 健一、井戸田 秀樹、渡辺 研司 |
| 対象者 | 一般市民 |
| 募集人数 | 100人 |
| 会場 | 名古屋工業大学 52号館1階 5211講義室 |
| 講習料 | 無料 |
| 受付期間 | 講座開始日の5日前まで |
概要
3月に起こった東日本大震災は、災害の恐ろしさをあらためて私たちに教えてくれました。東海地方においても、これまで幾度となく、災害は私たちのくらしに甚大な被害をもたらしてきました。2000年9月に名古屋市及びその周辺を襲った東海豪雨があり、また、歴史をさかのぼれば、1959年の伊勢湾台風、1946年の南海地震及び1944年の東南海地震、さらには1891年の濃尾地震があります。今後も、東海大地震の発生の可能性や、都市型集中豪雨の再発の可能性など、私たちは、災害への恐怖から逃れることはできません。
このような中、近年、地震や洪水などによる災害を未然に防ぎ、また、被害を最小限に食い止めるべく、防災に対する関心が高まっています。建築構造物の耐震・免震の強化、災害発生のメカニズムの解明と被害のシミュレ-ションの分析、被害の範囲と避難経路を地図上に図示したハザ-ドマップの作成、災害発生時における迅速な情報受発信のためのネットワ-クの構築、地域の組織間の連携をはじめとした人的ネットワ-クの構築による近隣扶助機能の強化など、様々な観点から防災対策が進められています。そして、経営管理的な手法に基づいたリスクマネジメントの視点も重視されるようになってきています。
自然災害の多い日本では、これまでも災害に関わる研究は積極的に行われてきましたが、今日、防災という視点での研究が、人文社会系、理工系にまたがる形で学際的に行われるようになっています。本講座では、工学系大学である本大学の特色も生かし、工学研究が防災にいかに貢献しうるのかをみなさんと一緒に考えていきます。
プログラム
平成23年6月11日(土)
| 時間 | 講座名(講師) | 要旨 |
|---|---|---|
| 13:00~14:00 | 足元の地盤から理解する自然災害の本当のメカニズムと対策 前田 健一 (都市社会工学科) |
普段はしっかりとした地面、堤防、斜面などが安全・安心で快適な生活を支えてくれています。しかし、大地震による液状化、ゲリラ豪雨による土砂災害、洪水による堤防決壊が起きることで大きな被害が生じます。ではなぜこのような災害が起きるのでしょうか、どんなところでおきるのでしょうか、どうやって予測して防ぐことができるのでしょうか。最近、よく耳にしているので分かっているつもりになっていませんか。本講座では、本当の理由を分かりやすく説明し、どのように備えていくのかについて考えます。 |
| 14:10~15:10 | 木造住宅の巨大地震対策 井戸田 秀樹 (建築・デザイン工学科) |
1995年の阪神淡路大震災で命を落とされた方の死因の83%は住宅の倒壊が原因でした。現在、日本には耐震性の低い建物が1000万戸以上あると推定されています。人の命の観点から地震防災を考えると、住宅の耐震化が最優先課題であることは疑う余地がありません。では、安全な住宅とは何か、安心を手に入れるにはどうすればよいか、みなさんと考えていきましょう。 |
| 15:20~16:20 | 企業防災とリスクマネジメント 渡辺 研司 (都市社会工学科) |
社会・経済のネットワーク化に伴い、企業経営を取り巻くリスクは、ますます多様化・複雑化してきています。ここ数年を振り返ってみても、自然災害のみならずパンデミック、情報システム障害、テロ攻撃、原材料の輸出規制など枚挙に暇がありません。このような状況は企業がこれまで経験してこなかったような「想定外」の事件・事故に遭遇する可能性が急増していることを意味しています。本講座では先進企業は、どのようにリスクに対応し、また、「想定外」の事件・事故の発生に備えようとしているのか、の解説をいたします。 |
| 16:20~16:30 | まとめ(修了証配布など) |
