機械工学科
名古屋工業大学機械工学科は2004年に実施された学科再編により本学では最大規模の学科となりました。これにより,ますます複雑かつ精密化していく機械システムを基礎から応用にわたって総合的に教育・研究する態勢が整いました。機械工学の習得を目指す学生にとってさらに魅力ある学科になるとともに,ダイナミックに変動する社会の様々な要請に応えることができると自負しています。
第一部機械工学科には,「計測系」,「機構系」,「エネルギー系」の三つのプログラムが設けられており,それぞれの分野に関する専門性の高い教育により高度専門技術者を養成します。
計測系プログラム
計測技術は「ものづくり」のあらゆる面において重要な役割を果たし,機械工学はもとより広く科学技術全般の進展において中軸的な位置を占めるものの一つとなっています。計測系プログラムでは,現代物理,数理,計算科学の基礎的素養の修得の上に,実験手法と,これに並び21世紀の中心的な工学手法である計算手法を両軸として,電気・電子計測,光計測,量子計測,ナノ物性計測,制御,データ解析,数理物理モデル化,シミュレーションなど,ハードからソフトに至る計測技術の体系的習得を目指します。このことにより,様々な自然・工学現象を正確に把握・予測できる能力を持ち,高度知識集約型技術立国を目指す産業社会を「はかる」観点から支え先導できる人材育成を目指します。
機構系プログラム
機械工学の中でも,物体に加わる力と変形の関係を論じる材料力学,力と運動の関係を論じる機械力学,物体に力を加えて望みの運動を起こさせるための制御理論,素材から所望の形状を得るための加工学などに重点を置いた教育・研究を進めています。これらの知識をベースに最先端機器の開発・設計・製造を主導する技術者・研究者を養成することが目標です。このような技術者・研究者となるためには,機械工学の基礎を確実に身につけるだけでなく,環境分野,福祉分野,あるいはヒトの感覚や感性の領域など,新たな学問分野へチャレンジする気構えが必要です。本プログラムでは,伝統的な 機械工学だけでなく,ナノテクノロジー,バイオメカニクスおよびロボット工学など,幅広い分野の教育・研究が行われています。
エネルギー系プログラム
本プログラムでは,流体エネルギーや熱エネルギーの輸送・変換・貯蔵・利用を目的とする各種エネルギーシステムの原理と特性を理解し,性能改善の模範となる基礎知識を修得することができます。そのうえで,エネルギーシステムの設計・製造・保守管理の高効率化,高性能で環境負荷の低い新エネルギーシステムの開発等にチャレンジする技術者の養成を目指しています。エネルギー系プログラムの特徴は,地球や地域の環境と調和する先進エネルギーシステムの開発・設計を通して,持続可能な循環型社会の構築に貢献する機械技術者の育成にあります。これらの目的を達成するために,専門基礎科目の系統的な教育に加えて,流れ解析,燃焼,伝熱,エンジン等の分野で研究が行われています。
