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11月10日に第1回化学公開セミナーを開催します【終了しました】

カテゴリ:イベント|2010年10月20日掲載


2011年は、世界化学年「International Year of Chemistry(IYC2011)」(2008年に国連総会が決議)です。人類社会のこれまでの発展に対する化学の多大な貢献と、今後の持続可能社会の実現のために求められる化学の重要な役割を記念し、再確認するために、世界中で数多くのイベントが開催されます。

それに賛同し、かつ名古屋工業大学発の教育類横断、領域横断的研究プロジェクトの創生を目的として、下記のように生命・物質工学教育類教員による化学公開セミナーを開催します。第1回は、本年5月にテレビ番組「世界一受けたい授業」に出演した加藤禎人准教授と、究極の分光法開発に取り組んでいる井上圭一助教が講演します。多数の皆様のご参加お待ちしております。

 

日 時:11月10日(水)16:00~(講演30分、質問10分)
場 所:名古屋工業大学 2号館0211(旧F1)講義室
参加費:無料
対象者:学内外の興味ある方すべて
申 込:当日直接参加 
 

Ⅰ)混ぜる科学

講師: 加藤 禎人 准教授   座長: 多田 豊 教授

「混ぜる」操作(撹拌)は化学工学における単位操作の一形態である。日常生活の中でも、多くの撹拌操作を見ることができる。例えば、コーヒーにミルクや砂糖を溶かすとき、鍋でシチューやカレーを混ぜるとき、ドレッシングを振り混ぜるとき、小麦粉を水に混ぜるとき等である。その主たる目的は、混合、分散、物質移動、反応、伝熱である。日常生活や化学実験ではスケールが小さいので、その方法や道具が適当なものであってもそれほど困ることはない。しかし、工場のようにスケールが大きくなると、撹拌が不適切でうまくいかないことが多々存在する。今回、混ぜる操作を行う際に、どのような現象に遭遇し、どのような注意が必要であるかを、画像を交えて紹介する。

Ⅱ)見えないものを見る分光学

講師: 井上 圭一 助教    座長:神取 秀樹 教授

生物は外界の光を情報源やエネルギー源として利用し、自身の生存に役立てている。その最たる例が我々の視覚や植物の行う光合成であり、それ以外にも非常に多様な光に関係する生理活動が知られている。その時に働くのが、光を受容する機能を持ったタンパク質であり、視覚では網膜中のロドプシンが、光合成では葉緑体中の光合成反応中心がその役目を担っている。これらのタンパク質の働きを調べるために多くの分光法が用いられるが、タンパク質が持つ複雑さゆえ、従来の方法だけでは多くの点が未解明の問題が残されている。そこで我々は複雑な生体分子の働きを明らかにするため行っている、これまでとは違ったものを見る分光法の開発と応用について、最近の研究結果と合わせて紹介する。

 

問合せ先
担当者生命・物質工学教育類 教授 多賀圭次郎
TEL052-735-5232


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