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森田・佐藤研究室レスキューロボットチームNITRo ロボカップジャパンオープン(全国大会)2014 で準優勝

カテゴリ:ニュース|2014年05月19日掲載


名古屋工業大学森田・佐藤徳孝研究室レスキューロボットチームNITRoは、2014年5月4日から6日まで新潟工科大学(新潟県柏崎市)にて開催されたロボカップジャパンオープン(全国大会)レスキューロボット実機リーグにて準優勝しました。
また、名古屋工業大学・愛知工業大学の連合チーム NAITO Rescueは同大会レスキューシミュレーションリーグに参加。残念ながら今大会ではトラブルに見舞われましたが、2014年7月ブラジル・ジョアンペソアで開催される世界大会(RoboCup2014)の審査に合格しているため、世界大会に出場します。

チームNITRo:
2012年2月に発足したチームNITRoは森田・佐藤徳孝研究室のレスキューロボットの操作支援に関する研究に携わる学生4名で構成されています。ロボカップには今年で3回目の参加となります。
NITRoは、シンプルで信頼性の高い自律ロボット「NITRo Access」と、参加チーム中最も小型な遠隔操作ロボット「NITRo Bit」を開発し、大会に参加しました。自律ロボットは総合競技中、フィールド内をくまなく走行し、用意された被災者マネキンを全て発見することができました。さらに、被災者マネキンの位置を記した高精度な地図を作成し、高得点を獲得しました。遠隔操作ロボットは、他チームが進入できない狭い環境で情報収集を行い、コンスタントに得点を獲得しました。決勝では、優勝した京都大学チームの得点119点にわずかに及ばず107点で準優勝となりました。
◆完全自律移動ロボット「NITRo Access」とは:
測域センサを使用したフィールド内走行と地図作成、熱センサとカメラを使った被災者の発見を自動的に行います。今大会では、フィールドに配置された被災者を余すことなく発見でき高得点を獲得しました。
◆遠隔操作ロボット「NITRo Bit」とは:
他チームのロボットに比べ非常に小さく、手のひらに乗るサイズであることが特徴です。その小ささを活かし、壁や障害物との衝突を回避しながら他のロボットでは進入が難しい狭いフィールドを探索しました。

チーム NAITO-Rescue:
2007年にNAITO Rescueは名古屋工業大学・愛知工業大学の連合チームとして発足しました。毎週水曜日に研究打合せをしつつ開発をおこない、これまで毎年、ロボカップジャパンオープン及び世界大会に参加しています。
◆災害救助エージェント「NAITO Rescue」とは:
複数の完全自律型の人工知能プログラムで構成され、コンピュータ上の仮想災害空間で災害救助活動をおこないます。今大会ではエージェント間で効率的な情報共有をおこなうためのライブラリの導入と、仮想空間内全域で通信がおこなえない場合に、エージェントの進行方向予測を利用した通信量を抑えた通信方式を導入しています。ジャパンオープンでは想定外トラブルに見舞われましたが、現在、世界大会に向けた準備をおこなっています。
写真2表彰状.jpg
チームNITRo準優勝の表彰状
写真3NITRoAccess.jpg
自律走行中の「NITRo Access」
写真5集合写真.jpg
NITRoメンバー集合写真
コメント:本大会での経験を活かし、今後も真に役に立つレスキューロボットシステムの構築に向け邁進していきます。




 


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