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情報工学専攻博士前期2年福田 一隆さんがICOIN国際会議でExcellent Paper Awardを受賞

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2012年2月14日掲載


大学院工学研究科情報工学専攻博士前期課程2年福田 一隆さん(岡本 英二研究室)が,ICOIN国際会議でExcellent Paper Awardを受賞しました。

ICOIN(International Conference on Information Networking)国際会議とは,年に1度開催される情報ネットワーク技術に関する国際学会のことです。第26回目の今年は2月1日から3日までインドネシア・バリ島にて開催されました。今回は28ケ国から230件の投稿があり,その中から104件が採択され会議で発表されました。この発表の中から2件のBest Paperと1件のExcellent Paperが表彰され,その内の後者に選ばれました。

受賞テーマと内容

福田さんの発表題目は「Performance Improvement of TOA localization using IMR-based NLOS Detection in Sensor Networks」で,センサネットワークにおける新しい位置推定技術の提案を行いました。室内環境においてユーザ無線端末の高精度な位置推定が実現されることにより,様々な新しいサービスが提供されると考えられていますが,人や物の移動によりセンサと端末間が遮蔽されると,位置推定精度が著しく落ちてしまうということが課題になっています。過去に提案された手法では,遮蔽されたセンサのデータを位置推定に使わないことで精度の劣化を抑えておりましたが,福田さんの提案技術ではこの手法をさらに改善し,測定されたユーザ端末とセンサ間の距離に特殊な補正を掛けることで,遮蔽センサの検出と位置推定の精度を今までの2倍以上に向上させました。この技術をさらに発展させることで,携帯端末を持った人や無線タグのついた物品の正確な位置情報を把握することができ,新しいサービスの構築に寄与するものと思われます。

受賞者写真福田さんと賞状(ICOIN2012会場のバリ島パトラバリホテルにて)