国立大学法人名古屋工業大学

文字サイズ
検索

国際交流

ホーム > 国際交流 > 海外留学 > Effective Multilingual Interaction in Mobile Environment (EMIME)

Effective Multilingual Interaction in Mobile Environment (EMIME)

EMIMEプロジェクト

携帯電話、スマートフォン等のモバイル機器上に自動音声翻訳システムを実現することを目標にした、欧州連合の第7次研究枠組み計画(FP7)のプロジェクトです。
参加機関は、エジンバラ大(イギリス)、IDIAP(スイス)、ヘルシンキ工科大(フィンランド)、ノキア(フィンランド)、ケンブリッジ大(イギリス)、そして名工大(日本)の6機関です。
EU外からの参加が認められただけでなく、EU内参加機関と同等の予算措置が認められたのは初めてのケースでした。

名工大の役割

このプロジェクトでは、名工大のプロジェクト研究所である国際音声技術研究所が中心になり世界に先駆けて開発した新しい音声合成方式及び関連研究基盤ソフトウェアがキーテクノロジーとして採用されました。
同研究所の研究成果はこれまでもMicrosoftやIBMなどの多国籍企業や各国の研究機関で利用されており、このプロジェクトでも同研究所がこれらの技術革新を担いました。

研究成果

グローバル化の進む世界で、言語の違いは大きな障壁です。
より自然なコミュニケーションを可能にするため、あなたの会話をあなたの声のままで外国語に通訳する技術が開発されました。
こんにゃくを食べるだけで世界中の言葉が話せるようになるアニメ「ドラえもん」の道具『翻訳こんにゃく』も夢ではありません。
2011年ルクセンブルグで行なわれたFinal review meetingでは、最高評価である「excellent」を得ることができました。

実用性・今後の展開

同研究所を中心として開発された音声合成技術は、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモの2010年度秋冬モデルの携帯電話12機種に搭載されているなど、既に実用化されています。
また、2011年4月名工大の正門付近に設置された世界初となる双方向音声案内デジタルサイネージ(メイちゃん)にもこれらの技術が使われており、産業界を巻き込んだ様々な分野での利用が期待されています。

国際音声技術研究所(名工大プロジェクト研究所)

名工大に設置されたプロジェクト研究所であり、同大学の徳田・李研究室が中心となって音声言語処理に関する国際的な研究プロジェクトに取り組んでいます。
音声技術に関連した世界トップレベルの研究成果をオープンな形で積極的に公開し続けています。

ページトップへ