平成２７年３月２－４日の日程で第４回セラミックス・ナノチューン技術に関する国際セラミックスシンポジウム（ISCeNT-4）が名古屋工業大学にて開催された。名古屋工業大学セラミックス教育研究院（ICRE）は、欧州の教育・研究機関（ICL（英）, FAU（独）, CNRS-IEM（仏）, ENSCI/uniLim（仏）等）との国際共同研究を通じた教育・研究活動を推進しており、その活動の一環として毎年３月に開催されているもので、今回で４回目となる。初日は、これら欧州の共同研究先機関等での海外留学を経験してきた学生による研究発表１６件を行い、活発な議論も行われた。２日目および３日目は、英インペリアルカレッジロンドン(ICL)のW.Lee教授、仏CNRS欧州メンブレンセンター所長（兼モンペリエ大学教授）のP.Miele氏による基調講演から始まり、総数２１件の講演により最新のセラミックス関係研究の発表がなされた。W.Lee教授からは超高温セラミックス（UHTC）の最新研究動向について、P.Miele教授からは近年益々注目を浴びているポリマー前駆体経由の非酸化物系セラミックス合成についての紹介があった。２日目シンポジウム後のBanquetでは、主要連携大学であるの各代表から今後のさらなる連携強化のお言葉を頂戴するとともに、セラミックス研究および教育の発展に寄与する共同活動について意欲的な言葉を頂いた。また、初日に行った学生による研究発表について、基調・招待講演の先生方を中心とする審査委員会にて審査を行い、最優秀発表賞を以下の３名に授与した。

・Yuhei SHIMOKAWA, "Chemical formation of alumina nitride from metal-organic precursors synthesized by reacting aluminum tri-chloride with bis(trimethylsilyl)carbodiimide"

・Yuki FUJITA, "Synthesis of biodegradable branched polymer methylmethacrylate and 3-(trimethoxysilyl) propyl methacrylate"

・Kohei MATSUZAKI, "Pentafluorophenylation and pentafluorosulfanylarylation using diaryliodonium salts"　

シンポジウムHP： https://sites.google.com/site/iscent4

プログラム：https://sites.google.com/site/iscent4/schedule