名古屋工業大学パンフレット
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次世代車載ネットワーク研究所活動実績ダイバーシティ・ガバナンス財務情報基金・WEBページ情報18Interview未来通信研究センターWEBサイトhttp://cfcr.web.nitech.ac.jp/名古屋工業大学レポート 2022未来通信研究センター 各務学センター長ACSIVE(左)とaLQ(右)TOPICS ②TOPICS ③ルールメイキング人材育成特別履修コース」を設置し、研究・教育拠点として人材育成プログラムもスタート。モビリティ分野にとどまらず、産業界・地域社会への貢献や名工大ブランドの増強に向けて前進しています。WEB振り子の動きが作用して歩行をアシストします。これにより、「歩く」ことを実感できる健康で豊かな生活をサポートします。 長年の研究の功績が認められ、佐野教授と株式会社今仙電機製作所の共同による「受動歩行原理に由来する無動力歩行支援機の開発」が令和4年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞しました。テストハウス独自研究・共同研究ルールメイキングクローズ戦略オープン戦略商品開発国際標準化実用化研究研究拠点自動運転車の運用を見据えた取り組みからスタート 本学では2021年1月、未来通信研究センターを開設しました。デジタル社会を支える高信頼通信の研究拠点の形成を目的とし、国内外エレクトロニクス分野の先端研究機関及び標準化団体と連携し、国際市場を獲得するルール形成の仕組みの構築も目指します。 2019年に開設した、自動車分野特化型の産学連携拠点「次世代車載ネットワーク研究所」の活動を、より広範囲の通信分野に適用し産業界への貢献を行っています。自動運転車のキー技術となる高信頼通信技術のハードウェア面における研究開発においては、既に拠点として業界団体との連携研究を行うとともに、国際規格策定及び規格適合試験を行うテストハウス機能を併せ持ちます。 各務学センター長は「国際規格の策定が欧米主導で進むことによる、国内関連企業の大幅なシェア低下や日本産業の衰退を、阻止しなければなりません。モビリティやエレクトロニクスの先端企業が集結する中京圏において、通信の専門家が多数在籍する国立の本学が、その役割を担うのは必至。メーカーすべての利益となる非競争領域の研究を進めつつ、日本技術が国際標準として採用されるべく規格作りにも注力します」と話します。 今年6月には、博士後期課程プログラムに「高信頼通信における民間企業と協力した無動力歩行支援機の開発 本学の佐野明人教授(大学院工学研究科 工学専攻 電気・機械工学領域)の研究室は、人の歩行や触覚に関する独創的な研究を多数行っています。中でも、佐野教授が長年研究している受動歩行ロボットは、モータやセンサ、コンピュータを一切必要とせず、重力を使って緩やかな下り坂を歩き続けるロボットです。 そして、受動歩行理論を元に民間企業との共同で開発された無動力歩行支援機が「ACSIVE(アクシブ)」、さらにそれを発展させた「aLQ by ACSIVE(通称:アルク)」です。これらは電気モータなどの動力を使用しておらず、無動力でありながら、バネと国際市場産業界標準化試験研究未来通信研究センター未来通信研究センターの取組「歩く」をサポートする研究成果(佐野研究室)

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