名古屋工業大学パンフレット
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▲▲12野崎 私は����年�月に入ったばかりで、在外研究は����年の予定ですが、この数ヶ月の間、FAUから来られたドイツ人の先生の授業を受けたり、留学生と交流したりと、修士ではできなかった経験をさせていただいています。プログラムで得られたものは?山本 修士とは別の分野を学んだことで、研究の幅が広がりました。またドイツの先生や博士課程の学生、他分野の研究者とのコミュニケーション、ディスカッションなどを経験し、国際人としての振る舞い方や考え方を知ったことも、大きな収穫でした。野崎 常に目標や仮説を立てる研究の進め方やこまめなミーティングなど、よりレベルの高い研究のためのノウハウが学べています。����年の在外研究では、知識とともに提案力も身に付け、視野を広げていきたいと考えています。左:野崎 拓実さん 大学院工学研究科工学専攻(博士後期課程�年)右:山本 凌大さん 大学院工学研究科生命・応用化学専攻(博士後期課程3年)FAUでの在外研究ができる日独共同大学院プログラム「コチュテルプログラム」日独共同研究で研究の進め方や考え方の幅を広げ、コミュニケーション力を向上 「博士グローバルアカデミー」は、ドイツのエアランゲンニュルンベルク大学(FAU)との連携により、世界トップレベルの博士人材育成共創プログラムを運営する学内組織です。現役学生と企業の若手社員を対象に、エネルギー分野で活躍できるグローバル人材の育成を推進しています。「アカデミー」の名称が示すように、理工系の専門的な研究だけでなく、人文系、芸術系を含めた幅広い教養を備えたものづくり、ひとづくりを目指しています。 連携先のFAUは、ドイツのエアランゲンとニュルンベルクにある名門大学です。周辺は中京地域と同じ産業集積地であり、また西ヨーロッパの中心部に位置する物流拠点でもあり、本学の立地と近似しています。FAUとの連携はすでに��年以上にわたり、���名を超える教職員と学生が交流してきました。 その成果をもとに����年��月に開始し、成果を上げはじめているのが、日独共同大ルギー変換システム専攻」を開設することにしました。 本専攻のカリキュラムには、両大学教員による共同指導の他に、FAUで�年間の在外研究を行うことができます。ここでは、一つの分野を深掘りするのではなく、生命・応用化学、電気・機械工学、物理工学の知識を複学院プログラム「コチュテルプログラム」です。このプログラムに参加することで、�か月以上の在外研究が可能になり、FAUと本学、双方の教員による研究指導を受けることができます。異なる文化に触れ、様々な人との交流を経験しながら、ディスカッションやマネジメントなど、グローバルに活躍するために必要なスキルを修得します。合的に修得します。修了時には、国際社会の課題を技術的観点から理解し解決策を見出す力、エネルギー変換システム分野の深い専門知識、カーボンニュートラル実現に関する幅広い関心・洞察力、高い独創性と強い研究推進能力などを身に付け、本学とFAUのジョイント・ディグリー(共同学位)として博士号を取得することができます。環境分野でグローバルに活躍できる人材を輩出することで、日本と地球の未来に貢献します。名古屋工業大学レポート ����特 集「博士グローバルアカデミー」が世界で活躍できる人材育成をサポート日独ジョイント・ディグリーを取得できる「国際連携エネルギー変換システム専攻」 前述のSDGs、カーボンニュートラルなど環境問題への対応は、企業にとって大きな課題となっています。環境先進国であるドイツの大学との強い関係を活かし、環境分野に強いグリーン人材、新たな価値を創造し社会を変革できる人材を育成することを目的に、����年�月から新たに「国際連携エネNITech voice日独共同大学院プログラム「コチュテルプログラム」 参加学生の声博士後期課程に進んだ理由は?山本 自分の研究や世の中の仕組みがようやくわかりはじめた修士課程の時期に、�か月間FAUに留学したことが大きかったです。そこで現地の先生方のお話を伺ったり、博士課程の学生と研究をした経験から、もっと深く研学を究めたいと思うようになりました。野崎 私も山本先輩と同じで、研究を深めたいというのが一番の理由です。学部�年で柿本研究室に入った頃から、海外で学びたいという思いが強くなりました。先生の後押しもあり、後期課程に進みコチュテルプログラムに参加することにしました。コチュテルプログラムの進捗状況は?山本 博士後期課程に進んだ����年はコロナ禍だったため、しばらくはオンラインでの研究や打合せが続きました。����年�月からようやくFAUでの研究ができるようになり、�年間の在外研究を経て名工大に戻ったところです。

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