名古屋工業大学パンフレット
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URA室TOPIC 117本学が担当している「AI・IoT導入講座」共同開発(新技術の研究)シーズの提供+技術の使える化(社会実装機関)商工会議所中経局等金融機関民間企業NITEP「技術の使える化」の推進〈情報〉研究者Outcomes(学務)D論、M論(URA)論文等(産連)共同研究等NEDO、TSC等インテリジェンス機関Nagoya Institute of Technology Report ����※� キャッチアップ型 : 先端技術を後追いし、その技術を使って製品を大量生産※� フロントランナー型 : 高い国際競争力と自ら新技術を創造し、商品やサービスへの付加価値を高めていく 本学は、����年度までの第4期中期目標期間のビジョンに「中京地域産業界との共創」を掲げ、未来社会の創造に貢献することを戦略として位置付け、社会共創に必要な地域の技術革新と課題解決に向けて「イノベーションハブ」機能を強化することとしています。 私の研究室では、持続可能な社会の実現に向けたIoTシステムをテーマに、ハードウェアからソフトウェアまで一貫した研究開発を行っています。独居高齢者の生活状況から普段と異なる行動を見つけるシステム、産業機械の小さな異常を検知するシステム、病院内で使用頻度が低い医療機器を選別するシステムなど、AIを活用して人や物の状態を見守り、改善を促すことで、安全性・利便性の向上や業務の効率化を図る研究に取り組んでいます。また、これらの研究で得られた知見やノウハウを社会と共有し、企業活動に役立てていただくための活動も行っています。����年�月からスタートした「専門人材育成講座」は、名古屋市との連携により開催している講座で、名古屋市内に会社や工場等がある企業を対象にデジタル人材の育成を支援しており、本学は「AI・IoT導入講座」を担当しています。 この講座では、参加者の所属企業が実際に抱えている課題をテー ����年度には新たに「社会共創企画室」を設置し、研究のイノベーション推進等を目的とするURA室及び産学官金連携機構と連携して、本学の技術を地域企業等へと橋渡しする「技術の使える化」を積極的に支援するなど、社会・産業界との共創に取り組んでいます。【地域企業】課題(ニーズ)※�キャッチアップ型からフロントランナー型※�への移行の際、最先端技術の研究開発が不可欠産学官金連携機構名古屋工業大学社会共創企画室大塚 孝信 大学院工学研究科工学専攻(情報工学領域)准教授名古屋市との連携による社会人向け講座「専門人材育成講座」で企業のAI導入を推進マに、AI、特にセンシングとデータ活用の仕方をレクチャーし、グループディスカッションを通して解決策、改善策の検討・実証実験を行います。一例として、工事現場の熱中症対策を課題提起した参加者は、ヘルメットに内側の温度を測定するユニットを装着することで、危険な状態になる前に休憩をとらせるという解決策を見出し、プロトタイプを製作して現場で検証を行いました。参加者から出される課題は様々ですが、内容が似ていたり同じ方法で解決できたりする場合も多く、他業種との情報共有や共同研究を行うメリットも実感しています。 研究は人に伝えて利用されることで初めて意味を持ちます。AI研究の成果をより多くの人や企業と共有し、社会に役立てていくことは、我々研究者にとって重要な活動の一つだと考えています。社会共創中京地域産業界の技術革新と課題解決への貢献取組の紹介

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