名古屋工業大学レポート2024
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市川どんな研究をしている?有地市川市川市川 未来通信研究センターでは自動運転システムに必要となる通信の高信頼研究が推進されています。本研究は本学においても力を入れている分野ですが、社会人博士として企業からの人材も受け入れ、研究の実用化に向けた取組を行っています。 当センターでは通信に関する各種機器を揃え、車載通信規格適合試験を実施するテストハウス機能を備えています。ここでは、開発した通信技術が製品にきちんとつながるかといった実証試験を行っています。����年度よりテストハウスが本格的に稼働し始めていますが、こうした取組を繰り返し行っていくためには多くのリソースが必要です。そこで、本学が企業に必要な設備と最先端技術を提供し、第三者機関として試験結果の提供と助言を行う役割を担い、企業などの実用化開発を継続できるようにサポートする活動を実施しています。 現在、自動運転の通信・ネットワーク分野における国際標準規格 未来通信研究センターは企業との共同研究に加え、大同大学とのコンソーシアムなど産業界も含めたあらゆる人材の交流を推進しています。現在は通信EMC(Electromagnetic Compatibility:電磁両立性)部門において、コンソーシアム活動を通じた種々の取組を実施しているところです。EMCとは、ある機器がその周りにある機器に対して電磁波を放射せず、同時に周りの機器からの電磁波の影響を抑制するものです。今後は、光通信など他の分野のワーキンググループを設置することで、より多くの企業が参画できる環境を整えていきたいです。NITech Voice未来の通信研究を担う学生の声菅野研究室は����年度に新設された比較的新しい研究室です。新設時は菅野教授と学生が協力し実験室を整備するなど、一体感を持った運営をしています。菅野研究室を選んだ理由は?有地菅野教授の講義を受けて通信の研究の面白さを知りました。また、話しやすい人柄も良いなと思いました。菅野教授の居室と実験室は階が異なるのですが、率先して実験室まで来てくださり質問の時間を設けてくれるなど学生とのコミュニケーションを大切にしてくれています。ゲームが趣味のため通信環境の改善に興味がありました。ワイヤレス通信に関する研究室を探していたところ、研究室見学にて菅野教授の研究に興味を持ち志望しました。自由な気風の研究室で、菅野教授も気軽に学生からの質問に応じてくれます。 未来通信研究センターでは自動運転システムに必要となる通信の高信頼研究が推進されています。本研究は本学においても力を入れている分野ですが、社会人博士として企業からの人材も受け入れ、研究の実用化に向けた取組を行っています。 当センターでは通信に関する各種機器を揃え、車載通信規格適合試験を実施するテストハウス機能を備えています。ここでは、開発した通信技術が製品にきちんとつながるかといった実証試験を行っています。����年度よりテストハウスが本格的に稼働し始めていますが、こうした取組を繰り返し行っていくためには多くのリソースが必要です。そこで、本学が企業に必要な設備と最先端技術を提供し、第三者機関として試験結果の提供と助言を行う役割を担い、企業などの実用化開発を継続できるようにサポートする活動を実施しています。 現在、自動運転の通信・ネットワーク分野における国際標準規格 未来通信研究センターは企業との共同研究に加え、大同大学とのコンソーシアムなど産業界も含めたあらゆる人材の交流を推進しています。現在は通信EMC(Electromagnetic Compatibility:電磁両立性)部門において、コンソーシアム活動を通じた種々の取組を実施しているところです。EMCとは、ある機器がその周りにある機器に対して電磁波を放射せず、同時に周りの機器からの電磁波の影響を抑制するものです。今後は、光通信など他の分野のワーキンググループを設置することで、より多くの企業が参画できる環境を整えていきたいです。NITech Voice未来の通信研究を担う学生の声菅野研究室は����年度に新設された比較的新しい研究室です。新設時は菅野教授と学生が協力し実験室を整備するなど、一体感を持った運営をしています。菅野研究室を選んだ理由は?市川�G、�GなどいわゆるBeyond�Gや動画サービスなど�G、�GなどいわゆるBeyond�Gや動画サービスなどの通信障害に関する研究に取り組んでいます。通信はの通信障害に関する研究に取り組んでいます。通信はあらゆる企業の社内システムに利用されているため、あらゆる企業の社内システムに利用されているため、有地菅野教授の講義を受けて通信の研究の面白さを知研究で得た知見が社内システムの効率化・合理化に活研究で得た知見が社内システムの効率化・合理化に活りました。また、話しやすい人柄も良いなと思いま用できたら面白いなと思っています。用できたら面白いなと思っています。した。菅野教授の居室と実験室は階が異なるのですが、率先して実験室まで来てくださり質問の時間を菅野研究室のアピールポイントは?菅野研究室のアピールポイントは?設けてくれるなど学生とのコミュニケーションを左大切にしてくれています。有地有地研究テーマを柔軟に設定できることです。学生がやり研究テーマを柔軟に設定できることです。学生がやりゲームが趣味のため通信環境の改善に興味がありたいと言えば、ゼミでのプレゼン、相談のうえ、新規にたいと言えば、ゼミでのプレゼン、相談のうえ、新規に中央ました。ワイヤレス通信に関する研究室を探してい研究テーマを設定してもらうことができます。意欲が研究テーマを設定してもらうことができます。意欲がたところ、研究室見学にて菅野教授の研究に興味をあれば自身のやりたい研究を実施できる環境であり、あれば自身のやりたい研究を実施できる環境であり、右持ち志望しました。自由な気風の研究室で、菅野教研究意欲の向上につながっています。研究意欲の向上につながっています。授も気軽に学生からの質問に応じてくれます。市川VRゴーグルなどの最新の機器に触れる機会も多いでVRゴーグルなどの最新の機器に触れる機会も多いです。最新機器も使用してみると課題が見つかることがす。最新機器も使用してみると課題が見つかることが多く、常日頃から改良点を意識する姿勢が大切であ多く、常日頃から改良点を意識する姿勢が大切であり、そのために最新機器に触れることも必要と菅野教り、そのために最新機器に触れることも必要と菅野教自動車の高度な自動運転を実現するため、不安定な自動車の高度な自動運転を実現するため、不安定な授に教わりました。学生の成長を常に考えてくれてお授に教わりました。学生の成長を常に考えてくれてお状況下でも光ファイバー通信により通信を安定さ状況下でも光ファイバー通信により通信を安定さり、研究を楽しいと思わせてくれる研究室です。り、研究を楽しいと思わせてくれる研究室です。せる研究をしています。通信は自動車のみでなく、せる研究をしています。通信は自動車のみでなく、携帯電話、半導体など幅広く活用できますので、今携帯電話、半導体など幅広く活用できますので、今菅野教授から学生への指導の様子菅野教授から学生への指導の様子後取り組みたいことが数多くあります。後取り組みたいことが数多くあります。本学についてどんな研究をしている?有地本学について特集特集取組の紹介取組の紹介ガバナンス・環境を策定するルールメイキング人材の育成に注力しています。国際標準規格を策定するうえでは、技術評価を行う手法を開発する必要がありますので、高く信頼できる通信技術を評価するルールづくりに精通した人材を確保することが大切です。これは、グローバル環境において日本の競争力を今後も高めていくために必要なことであり、日本の製品が国際市場を獲得することにつながります。 そのためには、規格化・標準化と先端研究開発のオープン・クローズ戦略が必須となっています。 大学はオープンな場ですが、企業との研究開発にあたって必要な部分はクローズにする戦略を採用する必要があります。今後もオープンにする技術とクローズにする技術の棲み分けを行い、オープンにする部分に関しては国際標準規格の策定を行うことで、企業が国際市場において競争優位を獲得できる共同研究を行っていきます。を策定するルールメイキング人材の育成に注力しています。国際標準規格を策定するうえでは、技術評価を行う手法を開発する必要がありますので、高く信頼できる通信技術を評価するルールづくりに精通した人材を確保することが大切です。これは、グローバル環境において日本の競争力を今後も高めていくために必要なことであり、日本の製品が国際市場を獲得することにつながります。 そのためには、規格化・標準化と先端研究開発のオープン・クローズ戦略が必須となっています。 大学はオープンな場ですが、企業との研究開発にあたって必要な部分はクローズにする戦略を採用する必要があります。今後もオープンにする技術とクローズにする技術の棲み分けを行い、オープンにする部分に関しては国際標準規格の策定を行うことで、企業が国際市場において競争優位を獲得できる共同研究を行っていきます。 科学技術振興機構からの委託を受け、国際共同研究にも積極的に取り組んでいます。ここ��年間は東南アジアの研究者の方々と研究を行っています。東南アジアにフォーカスする理由は、人口が増えて購買力も高くなっていくことにより、国際市場として今後成長していくことが見込まれるためです。かつては東南アジアは工場が立地する製造拠点でしたが、現在では研究開発の分野にも関心を寄せています。知的好奇心が旺盛で、日本で博士号を取得する方もいます。今後もこうした方々との国際共同研究を行い、相手国と日本の双方に貢献をしていきたいと思います。 科学技術振興機構からの委託を受け、国際共同研究にも積極的に取り組んでいます。ここ��年間は東南アジアの研究者の方々と研究を行っています。東南アジアにフォーカスする理由は、人口が増えて購買力も高くなっていくことにより、国際市場として今後成長していくことが見込まれるためです。かつては東南アジアは工場が立地する製造拠点でしたが、現在では研究開発の分野にも関心を寄せています。知的好奇心が旺盛で、日本で博士号を取得する方もいます。今後もこうした方々との国際共同研究を行い、相手国と日本の双方に貢献をしていきたいと思います。ガバナンス・環境財務情報名古屋工業大学レポート����:有地 亮さん:有地 亮さん左大学院工学研究科工学専攻創造工学大学院工学研究科工学専攻創造工学プログラム(博士前期課程�年)プログラム(博士前期課程�年)中央:河合 瞬矢さん:河合 瞬矢さん工学部電気・機械工学科(学部�年)工学部電気・機械工学科(学部�年)右:市川 慧騎さん:市川 慧騎さん工学部電気・機械工学科(学部�年)工学部電気・機械工学科(学部�年)財務情報基金・基金・WEBページ情報WEBページ情報��名古屋工業大学レポート������オープン・クローズ戦略の両方の視点から国際市場を獲得するルールメイキング人材の育成に注力オープン・クローズ戦略の両方の視点から国際市場を獲得するルールメイキング人材の育成に注力将来を見据え、国内・海外の人材交流に積極的に取り組む将来を見据え、国内・海外の人材交流に積極的に取り組む

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