グリッド作製顕微鏡観察グリッド作製顕微鏡観察CryoSPARCで解析CryoSPARCで解析らかになっていないメカニズムも多くあります。私の研究室では、タンパク質の構造(形)や構造変化(化学反応)を可視化する研究を行っており、こうしたことが解明されて基礎研究が進めば、タンパク質の働きで目の病気を治療する創薬の開発にもつながります。 私が学生の頃、サルの色覚を担うロドプシンの構造研究に携わり、����年に初めて赤と緑を見分けるロドプシンの構造解析に成功しました。この成功をきっかけに研究を続けていきたいと思い、研究者になることを決意しました。私たちが日々受け取る情報は�割程度を視覚に頼っていますが、生まれた時から目は成長せずに退化していきます。今後もタンパク質の構造や構造変化を明らかにすることで、目の病気に悩まされる方々に向けた創薬の開発につながる研究を続けていきます。タンパク質構造変化(化学反応)を可視化~フーリエ変換赤外分光計測~構造変化を分子振動として捉えるタンパク質構造(形) を可視化~低温電子顕微鏡 単粒子解析~構造を原子レベルで可視化するタンパク質構造(形) を可視化~低温電子顕微鏡 単粒子解析~構造を原子レベルで可視化する 私は、目の網膜に存在するタンパク質の研究を行っています。例 私は、目の網膜に存在するタンパク質の研究を行っています。例えば、暗い部屋に入ると徐々に目が慣れてきて、物が見えるようにえば、暗い部屋に入ると徐々に目が慣れてきて、物が見えるようになる経験をしたことがあると思いますが、これは、目の網膜に含まなる経験をしたことがあると思いますが、これは、目の網膜に含まれるロドプシンというタンパク質が働いているためです。れるロドプシンというタンパク質が働いているためです。 私たちがリンゴを見て「赤いリンゴだ」と色を判断できるのも、目 私たちがリンゴを見て「赤いリンゴだ」と色を判断できるのも、目の網膜に存在する色判の網膜に存在する色判断に特化したロドプシ断に特化したロドプシンが関係しています。ンが関係しています。人間の色覚を担うため人間の色覚を担うためには、光の三原色としには、光の三原色として知られる青・緑・赤のて知られる青・緑・赤の�種類のロドプシンが�種類のロドプシンが重要な役割を果たして重要な役割を果たしています。ロドプシンにいます。ロドプシンには色素という分子が含は色素という分子が含まれており、ビタミンAまれており、ビタミンAの誘導体(レチナール)が結合しています。レチナールは緑黄色野菜の誘導体(レチナール)が結合しています。レチナールは緑黄色野菜からも摂取することができ、摂取したレチナールが目の中でロドプからも摂取することができ、摂取したレチナールが目の中でロドプシンに結合すると、私たちは物を見たり、色を見分けられるようにシンに結合すると、私たちは物を見たり、色を見分けられるようになります。なります。 「色が見える」ということはとても当たり前のことですが、まだ明 「色が見える」ということはとても当たり前のことですが、まだ明��Nagoya Institute of Technology Report ���� Nagoya Institute of Technology Report ���� 徳永 透子 徳永 透子 TOKUNAGA TokoTOKUNAGA Toko物理工学類 助教物理工学類 助教■ 研究分野:構造材料 / 材料加工、組織制御■ 研究分野:構造材料 / 材料加工、組織制御■ 研究キーワード:金属組織学 / 材料強度■ 研究キーワード:金属組織学 / 材料強度��意外と明らかになっていない「色が見える」というメカニズム意外と明らかになっていない「色が見える」というメカニズム目の網膜に存在するタンパク質の構造を可視化、創薬の開発に貢献目の網膜に存在するタンパク質の構造を可視化、創薬の開発に貢献片山 耕大 准教授片山 耕大 准教授らかになっていないメカニズムも多くあります。私の研究室では、タンパク質の構造(形)や構造変化(化学反応)を可視化する研究を行っており、こうしたことが解明されて基礎研究が進めば、タンパク質の働きで目の病気を治療する創薬の開発にもつながります。 私が学生の頃、サルの色覚を担うロドプシンの構造研究に携わり、����年に初めて赤と緑を見分けるロドプシンの構造解析に成功しました。この成功をきっかけに研究を続けていきたいと思い、研究者になることを決意しました。私たちが日々受け取る情報は�割程度を視覚に頼っていますが、生まれた時から目は成長せずに退化していきます。今後もタンパク質の構造や構造変化を明らかにすることで、目の病気に悩まされる方々に向けた創薬の開発につながる研究を続けていきます。タンパク質構造変化(化学反応)を可視化~フーリエ変換赤外分光計測~構造変化を分子振動として捉える若手・女性教員の研究 : それぞれの専門分野から若手・女性教員の研究 : それぞれの専門分野から私たちの暮らしをより良くするために取り組み続けること私たちの暮らしをより良くするために取り組み続けること片山 耕大櫻井 祐子 櫻井 祐子 片山 耕大SAKURAI YukoKATAYAMA KotaKATAYAMA Kota情報工学類 教授情報工学類 教授生命・応用化学類 准教授生命・応用化学類 准教授■ 研究分野:ライフサイエンス / 生物物理学■ 研究分野:情報通信 / 知能情報学■ 研究分野:ライフサイエンス / 生物物理学■ 研究キーワード:視覚タンパク質■ 研究キーワード:人工知能/■ 研究キーワード:視覚タンパク質 マルチエージェントシステム/マーケットデザイン教員研究紹介教員研究紹介特集特集CLOSE UPCLOSE UP
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