名古屋工業大学レポート2024
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WEBWEB社会共創企画室は「知恵の共創と使える化」によって豊かな未来の実現を先導することをステークホルダーと共に推進します豊かな未来の実現の企画・提案公的助成金獲得支援:プレアワード知識論文知恵研究者向け講座 ����年の元日に発生した能登半島地震を受けて、�月下旬から�月中旬に本学の教職員�グループ合計��名が、社会工学類の北川啓介教授が開発した「インスタントハウス」を被災地に届け、被災地支援を行いました。屋外用インスタントハウスは、安価かつ短時間で設置できる簡易住宅で、����年�月に発生したトルコ・シリア大地震や同年�月に発生したモロッコ大地震の被災地にも寄贈されました。 本学の社会貢献活動の一環として、能登半島地震の被災地を支援するためのメンバーが募集され、もともと北川教授の取組に深く共感していたこともあり、能登半島地震で被災された方々を支援する活動に参加することを決めました。また、今回の活動を通して、本学における危機管理のあり方や自然災害発生時の対応方法を見直す機会になると考えていました。 被災地での支援活動は通常の業務とは異なり、事前に明確なスケジュールが定められているわけではなく、被 ����年�月に発足した社会共創企画室は、ステークホルダーの皆様と「豊かな未来の実現」を起点としたバックキャスティングで思考し、未来社会を本学と社会共創したいと思っていただく取組を、OODAループにより迅速に推進しています。 ここでは研究者向けと企業向けの活動として行っている�つの事業をご紹介します。どちらも、描いた未来社会からバックキャスティングで現在取り組むべきことを見出す思考力を、理論と実践を繰り返すことで身に付けていただく取組です。研究者向けの講座は、プレアワード活動の取組の一端で大学等の研究マネジメント組織による次世代を担う研究者支援を目的とした第一三共株式会社: 財務課 係長左中央右: 学務課 副課長: 国際交流課 主任井波 拓郎高見 祐輝島田 綾子研究ビジョン社会共創企画室本学について基礎研究特集取組の紹介災された方々のために、何ができるか、何をすべきか、状況に応じて適切に判断し行動する必要がありました。被災地において、被災された方々の反応については不安がありましたが、地震直後から現地入りしていた北川教授の活動もあって、特に輪島市では「名古屋工業大学=インスタントハウス」と認識されており、想定以上に好意的な反応が多く、極めて迅速に活動することができました。 避難所となっている体育館への屋内用インスタントハウスの設置では、被災者の家族構成やご希望等に沿ってハウスをいくつか連結し、室内照明を設置するなど、ニーズにあわせ設置いたしました。この経験を今回は駆けつけられなかった教職員にも十分に共有し、防災体制のさらなる強化につなげてまいります。の「はばたく次世代」応援寄付プログラムを活用し、若手研究者支援を行っています。企業向けの講座は「実践事業創成講座」と銘打ち、バックキャスティング思考を身に付け、企業内から新事業創成を目指していただく講座です。 今後も、研究者、企業、社会共創企画室が三位一体で未来ビジョンを共創する取組を企画し実行してまいります。避難所に設置された屋内用インスタントハウスガバナンス・環境工学名古屋工業大学レポート����事務職員が屋外用インスタントハウスを設置している様子若手研究者向け講座財務情報基金・WEBページ情報仮説実験・検証ビジョンストーリーを叶えるチーム創り実証検証社会実証社会実装企業へ社会共創の土壌創り実践事業創成講座大学ビジョンに基づく社会ビジョンストーリー創り水素社会、カーボンネガティブ、サーマルマネジメント・・・知恵(技術)の使える化未来ビジョンTOPIC �TOPIC ���インスタントハウスで被災地を支援する北川啓介教授の活動に感銘を受け、能登半島地震の被災地支援メンバーになることを決意研究者・企業・社会共創企画室の三位一体でバックキャスティング思考により豊かな未来を共創

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