WEB新領域学術院次世代を担う次世代を担うイノベーションリーダーの育成イノベーションリーダーの育成異分野融合による異分野融合による新しい研究分野の創生と電気機械国際共同研究拠点の構築新しい研究分野の創生と国際共同研究拠点の構築 「柔らかさ」と「長期にわたって磁性を保持する」という柔らかい永久磁石の特徴は、私たちの生活の中で様々なことに応用することができます。例えば、磁石の柔らかさが振動エネルギーを吸収して電気エネルギーをつくり出すエネルギーハーベスト、切り離した磁石がくっついて元通りになる作用を活かした人工皮膚の再生技術、壁を伝って歩くテントウムシの指先を再現した歩行ロボットの開発等が挙げられます。他の磁石の研究者や企業の方々との話し合いを通じて生まれた柔らかい永久磁石を実際に私たちの生活に活かしていくには、分野横断的な研究が必要となります。 本学では����年度に「新領域学術院」が設置され、年に�回の学内公募により分野横断的に優れた研究テーマを採択する融合研究制度があります。以前から、学内の複数分野の研究者と柔らかい永久磁石の共同研究を進めてきましたが、研究を着実に進めていく機運が高まり本制度への応募に至りました。採択を受け、現在は私が研究リーダーとして融合研究に取り組んでいます。 融合研究では、企業との共同研究を含め、学生が主体となって動くことも多いです。例えば、生命・応用化学領域の博士課程学生が機械工学プログラムの修士課程学生と協働して二つの研究室で議論が始まり、足りない部分をまた別の研究室で補完する好循環が生まれNagoya Institute of Technology Report ���� 柔らかい永久磁石(左)と柔らかい永久磁石(左)とその特性を活用して作った折り鶴(右)その特性を活用して作った折り鶴(右)ています。海外との連携にも積極的に取り組み、海外研究者の招へいも増えています。国際会議でのセッション発表や展示会などを通じて、自分たちが行っている融合研究を外部に発信する活動は重要だと思います。 融合研究の期間は�年間ですので、研究ビジョンと�年後のゴールを設定し、それに対する具体的なアプローチ法を考えて実行するというバックキャスティングの考え方はとても役に立っています。私自身が研究リーダーとして異分野の研究を取りまとめることに苦労を感じることはありません。しかし、学生が自ら研究テーマや課題を設定し、その課題に対する明確なアプローチの仕方を見出すことに苦労するケースは多く見受けられます。学生が困難を乗り越えて大きく成長する瞬間に立ち会うことは大きなやりがいを感じます。今後も、融合研究制度を活用し、様々な方との出会いを大切にし、ディスカッションを繰り返していきたいと思っています。ています。海外との連携にも積極的に取り組み、海外研究者の招へいも増えています。国際会議でのセッション発表や展示会などを通じて、自分たちが行っている融合研究を外部に発信する活動は重要だと思います。 融合研究の期間は�年間ですので、研究ビジョンと�年後のゴールを設定し、それに対する具体的なアプローチ法を考えて実行するというバックキャスティングの考え方はとても役に立っています。私自身が研究リーダーとして異分野の研究を取りまとめることに苦労を感じることはありません。しかし、学生が自ら研究テーマや課題を設定し、その課題に対する明確なアプローチの仕方を見出すことに苦労するケースは多く見受けられます。学生が困難を乗り越えて大きく成長する瞬間に立ち会うことは大きなやりがいを感じます。今後も、融合研究制度を活用し、様々な方との出会いを大切にし、ディスカッションを繰り返していきたいと思っています。教育・地域・研究等の連携企業地域行政地域行政企業人文社会英語社会化学化学人文社会英語融合研究融合研究物理異分野の研究者から異分野の研究者からなるグループによるなるグループによる融合研究を実施し、融合研究を実施し、学内に新たな研究開学内に新たな研究開電気機械社会発拠点を形成する発拠点を形成する情報数理情報数理物理TOPIC �TOPIC � 「柔らかさ」と「長期にわたって磁性を保持する」という柔らかい永久磁石の特徴は、私たちの生活の中で様々なことに応用することができます。例えば、磁石の柔らかさが振動エネルギーを吸収して電気エネルギーをつくり出すエネルギーハーベスト、切り離した磁石がくっついて元通りになる作用を活かした人工皮膚の再生技術、壁を伝って歩くテントウムシの指先を再現した歩行ロボットの開発等が挙げられます。他の磁石の研究者や企業の方々との話し合いを通じて生まれた柔らかい永久磁石を実際に私たちの生活に活かしていくには、分野横断的な研究が必要となります。 本学では����年度に「新領域学術院」が設置され、年に�回の学内公募により分野横断的に優れた研究テーマを採択する融合研究制度があります。以前から、学内の複数分野の研究者と柔らかい永久磁石の共同研究を進めてきましたが、研究を着実に進めていく機運が高まり本制度への応募に至りました。採択を受け、現在は私が研究リーダーとして融合研究に取り組んでいます。 融合研究では、企業との共同研究を含め、学生が主体となって動くことも多いです。例えば、生命・応用化学領域の博士課程学生が機械工学プログラムの修士課程学生と協働して二つの研究室で議論が始まり、足りない部分をまた別の研究室で補完する好循環が生まれ岩本 悠宏岩本 悠宏電気・機械工学類 / 准教授電気・機械工学類 / 准教授WEB新領域学術院����Nagoya Institute of Technology Report ���� 「新領域学術院」の融合研究制度の活用「新領域学術院」の融合研究制度の活用柔らかい永久磁石を幅広く社会に応用する柔らかい永久磁石を幅広く社会に応用する取組の紹介研究取組の紹介研究~世界レベルの先端研究・若手研究者の育成を推進~~世界レベルの先端研究・若手研究者の育成を推進~ 研究機能の拡充とグローバル連携の一層の強化のため「新領域学術院」を設置し、世界レベルの研究を重点的に推進するとともに、研究力 研究機能の拡充とグローバル連携の一層の強化のため「新領域学術院」を設置し、世界レベルの研究を重点的に推進するとともに、研究力の向上に向けて、若手研究者の支援に戦略的に取り組んでいます。の向上に向けて、若手研究者の支援に戦略的に取り組んでいます。◇新領域学術院◇新領域学術院海外研究者招へい海外研究者招へい海外から研究者を招へいし、国際共同研究を活発化海外から研究者を招へいし、国際共同研究を活発化させるとともに、若手研究者の国際的な視野を広げるさせるとともに、若手研究者の国際的な視野を広げる若手研究者の育成若手研究者の育成博士後期課程学生・ポスドクの研究プロジェクト参画博士後期課程学生・ポスドクの研究プロジェクト参画産学官金連携産学官金連携教育・地域・学外機関学外機関大学大学研究等の連携との学術交流との学術交流
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