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12月8日に第2回化学公開セミナーを開催します【終了しました】

カテゴリ:イベント|2010年11月22日掲載


名古屋工業大学発の教育類横断、領域横断的研究プロジェクトの創生を目的として、生命・物質工学教育類教員による第2回化学公開セミナーを開催します。

地球温暖化防止のために、二酸化炭素排出量の大幅な削減の取り組みが推進されていますが、そのプロジェクトの一つに燃料電池があります。その促進を祈念して、新規燃料電池の研究に取り組んでいる無機化学分野の園山範之准教授が講演します。

また、2011年は、キュリー夫人のノーベル化学賞受賞100年を祝した「世界化学年」です。また本年度のノーベル化学賞は、有機合成の研究で二人の日本人が受賞しました。それに敬意を表する意味も込めて、新しい「糖」の合成と物性解析に取り組んでいる有機化学分野の宮川 淳助教が講演します。

多数の皆様のご参加をお待ちしています。
 

日 時:12月8日(水)16:00~(講演30分、質問10分)
場 所:2号館0211(旧F1)講義室
参加費:無料
対象者:学内外の興味ある方すべて
申 込:当日直接参加
連絡先:生命・物質工学教育類 多賀 圭次郎( tel 052-735-5232)
 

Ⅰ)リチウム電池とナノ化学

講師: 園山 範之 准教授  座長: 川崎 晋司 教授

二酸化炭素削減を始めとする環境的要求から、自動車のグリーン化および自然エネルギー発電の要求が高まっている。これらのシステムの根底を支える技術は二次電池であり、エネルギー密度の高いリチウム電池は高い注目を集め、盛んに研究されている。中でも次世代のリチウム電池材料の開発には材料のナノ化技術が用いられており、現在ではナノマテリアル無しでリチウム電池材料の開発を行うことは困難である。今回のセミナーではリチウム電池の原理を説明した後に、次世代技術をピックアップし、電池システムの中でナノ材料技術がどの様に用いられているかを紹介する。その後に講演者のグループの取り組みについても述べる。

Ⅱ)甘くない糖の研究

講師: 宮川 淳 助教    座長:山村 初雄 教授

糖と聞いて連想するのは甘い糖であるショ糖だが、それ以外にも多くの糖が存在し、機能を持っている。最も身近なものでは紙の素材であるセルロースであり、最近では健康食品として販売されているものも多い。しかし、これらは糖の一部の機能を利用しているにすぎない。糖同士が結合した糖鎖は、核酸、タンパク質に続く第3の生命鎖として、生体内で重要な機能を果たしている。その一方で、糖鎖はその構造の多様性や複雑性から、研究には困難を伴っていた。しかし、近年、糖鎖を検出・分析する技術の進展や精密合成化学により複雑な糖鎖を作ることができるようになり、糖鎖研究は急速に発展している。今回は、これまでの研究成果とともに、甘くない糖の機能を紹介する。


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