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未来材料創成工学専攻博士後期課程2年の片山耕大さんが日本学術振興会の第3回「日本学術振興会育志賞」に選ばれました

カテゴリ:ニュース|2013年01月15日掲載


平成25年1月11日、日本学術振興会より、第3回「日本学術振興会育志賞」の発表があり、本学から未来材料創成工学専攻の片山耕大さんの受賞が決定しました。授賞式は平成25年3月4日(月)に日本学士院(東京都)にて執り行われます。
 

日本学術振興会育志賞とは

「日本学術振興会育志賞」は、天皇陛下の御即位20年に当たり、社会的に厳しい経済環境の中で、勉学や研究に励んでいる若手研究者を支援・奨励するための事業の資として、平成21年に陛下から御下賜金を賜り創設された賞です。
第3回の授賞総数は片山さんを含め16名でした。


受賞概要

研究課題名 「霊長類色覚視物質の赤外分光研究」
内容  

私たちの眼の中には、明暗を感じる1種類の光センサータンパク質と、色(青・緑・赤)を感じる3種類の光センサータンパク質 (色覚タンパク質) が存在します。色覚タンパク質は試料調製が困難なことから、構造情報が皆無であり、私たちの色認識メカニズムは謎のままでした。
片山さんの研究では、培養細胞を用いて調製したサルの赤色と緑色を感じる色覚タンパク質に対し、赤外分光測定による原子レベルでの構造解析に取り組んでいます。これにより今まで謎とされてきた私たちヒトが色を認識するメカニズムを、構造基盤に立脚して解明できると期待されます。
 

《片山耕大さんのコメント》
受賞の知らせをいただき、たいへん光栄に思っております。これも推薦して下さった学長の高橋先生、指導教員である神取秀樹先生をはじめとする神取研究室のOB及び在籍する方々、共同研究者である京都大学霊長類研究所の今井啓雄先生、そして両親のおかげです。
将来の日本の学術研究にどこまで貢献できるかわかりませんが、今後も感謝の気持ちを忘れることなく研究に邁進します。そして現在、取組んでいる“私たちの色の見分け方”のように、当たり前でありながら未だにわかっていない現象に挑戦し続ける研究者を目指します。
ありがとうございました。

 

関係先リンク

日本学術振興会HP

日本学術振興会育志賞について


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