9月18日(金)森岡仙太 愛知県副知事と学長が対談を行いました
カテゴリ:ニュース|2015年10月28日掲載
国立大学としての名古屋工業大学の在り方や今後期待される点について本学経営協議会委員の
森岡仙太 愛知県副知事に、鵜飼裕之学長からインタビュー形式でお話を伺いました。
日時:9月18日(金)
場所:愛知県庁
<QCを含めた経営工学に期待する>
森岡副知事: 名工大は、工学に絞って、有為な人材を輩出してきました。今後も工学に特化していくことが良いと思います。その中でも、名工大には経営工学に特徴があると思っております。QCを含めた経営工学を学べる大学は、他にはあまりありません。機械や電気といった専門分野とは違いますが、ぜひ続けてほしいと思います。
<経営工学の分野は、都市計画や政策経営の分野に広がりつつある>
学長:現在は、QCを対象とするような従来の経営工学から、都市計画、政策経営というような分野にまで広がってきています。また、大学としては、他の専門学科の学生にも経営のセンスを身に着けさせるための授業を行っています。もとより、QCのようにものづくりに不可欠なノウハウを身に着けさせることは重要です。
<ITを駆使できるマネージャークラスを企業が求めている>
森岡副知事:また、ITの時代に入り、ITを使いこなせるマネージャークラスが必要であると思います。経営工学とも一体かもしれませんがそのような人材が必要です。
<ダイバーシティを推進>
学長: 少子化、特に、大学にとっては、18歳人口が減少していくことは死活に関わる問題です。他県と比べて、愛知県の減少はまだ緩やかではありますが、同様の課題があります。そこで、大学でも女子学生を増やしていくことを重要視しています。このことは、優秀な学生の確保にとどまらず、多様なものの見方を培う上で、ダイバーシティ環境をつくっていくことが有効だからでもあります。
<子どもを産んで、なおかつ働ける社会をめざす>
森岡副知事:これからさらに生産年齢人口が減少するなかで、愛知県としても女性の活用は重要な課題となっています。また、合計特殊出生率が愛知県は1.46ですが、これをもっと上げていかなければなりません。子どもを産んで、なおかつ働ける社会をめざす必要があります。愛知県としては、そのような社会を目指しています。
学長:男女共同参画の推進は、本学としても力を入れており、男女共同参画推進センターを設置し、OG人材バンクなど先進的な取り組みを進めています。