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取組紹介 - 光応答性タンパク質の可能性を拓く~戦略的創造研究推進事業(CREST)に採択決定~

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カテゴリ:ニュース|2025年12月 2日掲載


生命・応用化学領域の古谷祐詞准教授の研究室では、生体分子の構造と機能を分子レベルで解明し、医薬・バイオデバイス開発に応用する研究に取り組んでいます。特に、膜タンパク質の安定化技術や光応答性タンパク質の機能解析に注力し、創薬研究や光遺伝学の新しいツール開発に貢献しています。

近年は、水和イオン液体を用いた膜タンパク質の長期安定化や、中赤外ハイパースペクトルイメージングの高速化など、革新的な技術を発表しました。これらの成果は、がん組織診断や生体機能制御など幅広い分野への応用が期待されています。

古谷研究室は、分子科学と生命科学を融合し、次世代の医療・バイオテクノロジーを切り拓く研究を推進しています。

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【戦略的創造研究推進事業(CREST)に採択】

古谷祐詞准教授が提案した研究課題「ロドプシンを究める」が、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業(CREST)の「細胞を遊ぶ」研究領域において2025年度の新規課題として採択されました。本プロジェクトでは、光受容タンパク質ロドプシンの分子機構を徹底的に解明し、その波長感受性や光感度、応答速度、イオン選択性などを最適化することで、オプトジェネティクス(光遺伝学)の飛躍的な進歩を目指します。

研究チームには、本学からクライオ電顕による構造解析を得意とする片山耕大准教授、電気生理学手法を専門とする角田聡特任准教授が参画し、学外からも光創薬を志向する岡山大学の須藤雄気教授やゲノム解析を専門とする大阪公立大学の小柳光正教授が加わります。

本研究で得られる知見と技術は、神経科学や細胞生物学における基礎研究を前進させるのみならず、がんや、視覚・神経疾患に対する新たな光遺伝学的治療法の創出など、医療分野に大きく寄与することが期待されます。さらに、そこで得られた分子設計技術や光応答性バイオマテリアルの知見は、革新的バイオデバイスや光応答材料の開発など産業分野への展開も見込まれます。

光で生命現象を自在に操る新たな技術基盤を確立し、学術の発展と社会への貢献を目指して研究を推進してまいります。

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古谷祐詞研究室


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