動画ストリーミング配信

事業の目的(Objective)

 小中学生、社会人教育を通じて大学の遺産(asset)を本連携事業を通じて社会に還元、流布したが、それのみでは不十分であり、教育情報は蓄積されなければなりません。あるいは一般からの要請に応じて公開することができなければなりません。教育参加者に関しても、自分の受講したコースを復習しないと身に付かないという要望があるでしょう。最も「大学連携」の意味から重要なのが連携校で教育情報の共有化を行うことです。

 このような背景から、情報システムのインフラストラクチュアの整備を行いました。この情報システムをVideo On Demand(VOD)システムと呼んでいます。教育時間中のビデオ情報をカメラで撮影します。サーバに取り込まれる情報は講師が実際に講演を行う映像、音声情報であり、これを撮影し、サーバ内に記憶させておくだけでも本来の目的は達成することができます。しかしながら、昨今、多くの講演はプレゼンテーションソフトを使って行われるのが一般的になってきています。これまでは、カメラをプレゼンテーションソフトが投影されるスクリーンが映り込むように設置していた場合が殆どでした。このように撮影された画像情報には問題があり、再生するシステムの解像度の問題からスライドが読みとれない等の欠点がありました。この欠点を補うべく、本VODではプレゼンテーションソフトの信号も併せてサーバに取り込むアーキテクチュアのシステムとなっています。画面のフォーマット(画面への2つの画像情報の割付)は管理サーバで配信者が任意に設計することができます。これにより、実際に講義を受ける環境が自宅でもパーソナルコンピュータを通じて可能となります。

 サーバにアップロードされれば、各講義の情報に対して各連携校、一般からのアクセスが可能であり、必要な情報を殆ど制限を受けずに取り出すことができます。連携事業にとっては非常に強力なツールと考えらます。

 本VODシステムに関しては、平成20、21年とハード、ソフトの環境整備を行い、平成21年度には名工大で実施されたセミナー、社会人教育に関してVODシステムのデータ蓄積と配信の試運用を行いました。平成21年度に取得したデータは「ものづくり指向組み込みシステム設計論」全コースと社会人セミナー1件を本システムに適用しました。

 これらの基礎データを検証して、平成22年度内には本格運用を目指しています。なお、愛工大ではMoodleというシステムを従来から教育に使用しており、連携事業でも「防災マイスター講座」で使用されています。VODシステムと殆どシステムが同じ為、教育情報の共有化を行い、基本的な配信はホームページを通じて行う方向で、各大学、最終調整に入っています。また、ホームページを通じて、受け手側の質問等に速やかに応えることも情報の双方向の交換という意味で重要ですので、今後の課題として、ホームページの設計を随時見直ていきます。

ストリーミング配信とトラブル対応

 今回、戦略的大学連携事業において、名古屋工業大学に社会人教育、セミナー等を動画で御覧頂くしくみを作りました。最近は、youtubeに代表される動画の配信が増えており、情報が遺漏無く伝えられるようになりました。しかし、一般のこれらの動画サイトの動画は、PCの内部に一時ファイルとしてため込んで、それを再生する方法をとってします。従いまして、サイズの大きなファイルを扱うと一時ファイルでPCの記憶域を圧迫してしまう可能性もあります。

 これに対して、ストリーミング再生という方法を本サイトの動画配信で採用しました。これは一種のテレビのような配信方法で、PCに情報を蓄えることは基本的に実施せず、ほぼ実時間で再生を実施します。PCの容量を食わないという利点の反面、録画ができないという欠点がありますが、30分以上の一般の講演、すなわち例えばファイルサイズが2GB(youtube1動画当たりの最大容量)以上の大容量動画の場合は、ストリーミング配信という方法を採ります。

 本システムで扱う動画ファイルはWindows Media Video (WMV)形式のファイルのみです。従って自ずと制約が生まれてきます。WMVはマイクロソフト社が開発した動画圧縮形式なので、Windowsマシンに特化したものと考えて頂いて差し支えないと思います。Macでの視聴は基本的に不可能ですが、SilverLightで再生出来る可能性はあります。OSは10.4 Tiger以降である必要があります。適応ブラウザはSafariのみとなります。なお、本サイトにおける動画の再生はWindowsPCに主眼を置かせて頂きます。基本的な視聴端末の要件は、

  • OS Windows XP SP3, Vista以降
  • Internet Explorer 6.0 SP3 以降
  • Windows Media Player9 以降、SilverLight 2 以降

 大学、各職場、御家庭において、通信のキャパシティも問題になってきます。一般に光ファイバの通信路では順調に再生が行われると思いますが、初期のADSL、ダイヤルアップでは、音声のみ出て映像が映らないという現象が起こります。その場合の動画再生方法を説明いたします。

 先ずWindows Media Player(WMP)を起動し、どの項目でも結構ですので、カーソルを合わせるとポップアップメニューが出てきますので、「その他のオプション」を選択します。

 そうすると沢山の設定項目が出て参りますので、その中からパフォーマンスを選択します。 選択後「アクセラレータ」のスライダが一般には最大になっていますので、ストリーミング視聴時にスライダを左端のなしまで動かして様子を見てみます。もし画像があまりに荒いようでしたら、スライダを中間位置に調整し、様子を見てみて下さい。大体、これで、音声は流れるが、映像が映らないという問題は解決されるはずです。

 なお、音楽のストリーミング配信はこれまで広く行われてきましたが、これだけの解像度の動画ストリーミング配信は視聴されるPCが相当のハイスペックであることも要求します。古いマシンでは、アクセラレータを切りにしても動画止まってしまうということも起こりえます。このような場合は、WMPの再生スライダを少し前の時間にずらして見て下さい。バッファリングが数10秒で行われ再生が再開します。上記の作業を以てしても、映像は一応映るが紙芝居のように動画が不連続に動くことも通信環境によってあり得ます。

 同様に最近のWMP Ver12では、ライブラリ、再生リストの項目がありますが、そのいずれかの部分に合わせて右クリックすると、ポップアップメニューが表示されます。そこで、[ツール]→[オプション]を選択します。これでアクセラレータを調節することが可能です。

 その他のバージョンについても操作方法はほぼ同じです。基本的には 先ずWindows Media Player(WMP)を起動し、どの項目でも結構ですので、右クリックするとポップアップメニューが出てきますので、[ツール]→[オプション]を選択します。(若しくは、バージョンにより、キーボードの[Alt]を押すとメニューが出てきますので、[ツール]→[オプション]を選択します。)

 本サイトの動画はプレゼンテーションのパワーポイントの細かい字を判読可能なようにするために、解像度を相当に上げた動画を配信しています。唯、ストリーミング配信のため、上記のように通信環境の影響を強く受けてしまうのが今の技術レベルの制約です。出来るだけ多くの方に問題なく御覧頂けるように将来ともシステムの見直し、配信動画ファイル見直しをこれからも行っていきます。

 なお、WMPのアクセラレータを調整しても再生時に映像が全く映らない場合は、マイクロソフトのホームページを参照して下さい。