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学長のことば 新年のご挨拶(2024年1月)

 皆様には平素から大変お世話になっております。
 ご理解と過分なるご支援に心から御礼申し上げます。

 新型コロナからの解放が進む中、海外への扉も開かれ、学生・教職員の渡航と海外からの受入が徐々に活発になり、学園本来の姿を取り戻しつつあります。具体的には、2023年8月にはマレーシア工科大、10月にはドイツのエアランゲンニュルンベルク大学(FAU)のトップが相次いで来学され、前者とは世界的課題解決のために取り組むべき研究方針とテーマについて、後者とは20244月からスタートするジョイント・ディグリープログラム(国際連携・学位記授与制度)を活用したエネルギー的課題解決についてそれぞれ議論することができました。加えて、ジョイント・ディグリープログラムが先行するオーストラリアのウーロンゴン大学とは、両校のコアメンバーが本学に集結して国際シンポジウムを開催し、人工知能の安全かつ実践的な応用利用に関する最新の研究成果をシェアいたしました。
 一方、国内における大学連携では、20234月に名古屋大学医学部・大学院医学系研究科と連携協定を締結し、個人で進めていた共同研究を組織的に取り込む基盤を構築するとともに医学部内に本学の研究者が活用できる研究室を設置していただき、日常的に医療関係者と接して現場ニーズに基づく医療系ものづくりがスタートいたしました。更に、自動運転の安全性を認証する機関の設置を進めている本学にとって不可欠なコア技術のひとつを保有する大同大学とは202311月に基本協定を締結し、機関設置の円滑化を図りました。自動運転の広がりを左右する我が国唯一の安全認証機関として、今後の貢献が期待されています。
 また、愛知県立芸術大学とのアートフルキャンパス事業も軌道に乗り、学内環境は色合いのある風景へと変化しています。加えて、県芸大教員による芸術系の講義が20244月から始動する他、卒業生をスタートアップ助教として雇用するなど両校の絆が深まりつつあります。アートとテクノロジーが融和して他の工科系学部・大学の卒業生とは一味違うエンジニアが旅立つ日が近いかもしれません。
 名工大は皆様の幅広いご支援を拠り所とし、国内外の大学との真の連携を通じ、工学が社会・世界で活躍する場を拡張しつつ、本学の価値をより一層高めようと努力しています。

 末永くご支援の程、何卒宜しくお願い申し上げます。


名古屋工業大学長 木下 隆利


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