国立大学法人名古屋工業大学

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学長ごあいさつ

名古屋工業大学長 鵜飼 裕之

名古屋工業大学長
鵜飼 裕之

4月より学長として二期目を務めます。これまでのご厚情に感謝申し上げますとともに、今後とも本学の教育研究活動に対して、ご理解、ご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

名古屋工業大学は、科学技術のめざましい発展とともに歩み、中京地域産業界の拡大、飛躍に支えられ、わが国屈指の工学系単科大学として成長してまいりました。しかし、国立大学としての設立から70年近くを経過し、また、社会が急速に変化していくなかで、国立大学の役割、工学教育も大きな転換期を迎えていると言えます。そのような中にあっても、本学は、中京地域産業界との融合を基本方針とした機能強化を柱とする第3期中期目標・中期計画を一歩一歩着実に実施しながらも将来を見据え、グローバルステージへと歩みを進めてまいります。

めざす教育―工学教育のフロントランナー

グローバル化による経済、人材などの流動化、ICTの急激な進展や新興国の台頭に伴う産業構造の変化に対応すべく、わが国の科学技術を支える工学人材の育成には大きな転換が求められています。名工大版理工系人材育成戦略の下で開始した教育改革を確実に実行していくことが、工学教育のフロントランナーへの第一歩であると確信しています。高度工学教育課程は、学問体系にしっかりと根を下ろしながら新たな社会・産業界の人材ニーズに柔軟に対応できる教育システムです。また、わが国で初めて設置した6年一貫の創造工学教育課程は、工学教育の新たな時代を切り開く先駆的な試みであり、科学技術に対する多面的な視点と新たな価値観を備え、未来の産業社会を工学技術で創造する技術者・研究者の育成をめざしています。知識基盤社会をリードするドクター人材の育成強化、社会人の要望に応えるリカレント教育、AI時代に相応しい工学リテラシーの確立など、社会の変化に適合した工学教育を実践していくことがフロントランナーであり、工学系単科大学としての名工大だからこそ達成可能な目標であると考えます。

めざす研究―工学のイノベーションハブ

国内外の大学・研究機関、産業界、行政、金融界とのネットワークを介して「人」、「知」、「技術」をつなぎ、学術・技術で新しい価値を創造し、世界に発信する拠点を形成する。本学がめざすのは、このような「工学のイノベーションハブ」です。それを駆動する両輪が、国際的共同研究の展開による研究力の強化と産学官連携による共同研究の一層の充実です。本学の教員は、世界的な研究レベルにおいても産学共同研究実績においてもトップクラスの実力を有しています。一人一人の能力をさらに高めるとともに、その能力をチームとして世界へ、そして産業界に発信するため、研究組織、産学官連携組織を整備して研究力をさらに強化してまいります。

研究特区として設置した材料科学、情報科学フロンティア研究院は、卓越した研究成果・人材を継続的に輩出していくことを目的とした若手研究者が主体の機構です。重点的な予算配分の下で、研究ユニット毎に海外の著名大学・研究機関から外国人教員を採用して共同研究教育ネットワークを築いています。この仕組みを活用して、3月には、ウーロンゴン大学(オーストラリア)との間で情報学での共同大学院を開設しました。こうした組織的な国際連携の枠組みを活用しながら、卓越した博士人材の育成、世界ランキングの向上をめざしてまいります。

本学には、社会・産業界の中の「活きた問題」を掘り起し、それを「活きた研究」として極め、学問の根を深くおろすとともに、「活きた教育」として現す、という伝統の精神が根付いています。それを映して産学連携の実績を積み上げてきました。しかし、これまでのように個々の教員の共同研究を主体とした取り組みだけでは限界があります。教員と企業とのお付き合いの関係から「組織」対「組織」による共創の関係へ。これが、新たな産学官連携のめざすところです。それを実現すべく、昨年度、産学官連携センターと大型設備基盤センターを一体的に再編し、スピード感とともに信頼感ある産学官金連携機構を設置しました。

工学の総合大学としてのメリットを最大限に活かして全学の研究体制を有機的に一体化し、「エネルギー」、「ライフ」、「知能技術」などにおけるイノベーションの創出とグローバルリーダーの育成をめざします。

めざすキャンパス―グローバル/ダイバーシティ環境

グローバル化において大切なことのひとつは、様々な価値観を有する多様な人々が共存するダイバーシティ環境へ適応できる能力を身につけることだと考えます。海外の協定校、海外事務所、留学生同窓会などを活用しながら攻めの姿勢で、留学生獲得や日本人学生の海外派遣拠点を開拓していきます。また、男女共同参画推進に関してはさらに拍車をかけて、女性研究者支援体制の充実、女子学生比率の拡大などに取り組み、女性の力を存分に活かして本学の活力をパワーアップさせていきます。3月に大学の南側に竣工した「NITech Cosmo Village」は、留学生と日本人との混住型国際学生寮で、女子寮も設けています。インターンシッププログラム、学生との共学型社会人教育プログラムを充実させ、企業人材との交流も一層充実していきます。学生の活力を最大限に引き出すため、勉学のみならず、課外活動、就職活動、生活相談などの学生生活支援も積極的に行いながら、多様な人材との交流を通じて、自ら育つダイバーシティキャンパスを築いていきます。

めざす大学経営―工学系大学としての強みを活かす

めざす教育・研究・キャンパスを達成するための鍵は、中規模、工学系の国立大学としての強みである、迅速な意思決定、外部資金獲得力における power-weight-ratio の高さ、産学連携ネットワークの層の厚さ、学生の質の高さ、ブランド力などを最大限に活かし、スピード感をもって取り組みを実行することにあります。これらの強みを十分に活かし、さらには、ものづくり産業の集積拠点に立地する「地の利」を活かし、「人の和」を強固なものにすることにより、名工大は工学系大学として独自の進化をめざしてまいります。

~すべてのステークホルダーとともに歩むオープンな大学~

社会に開かれた大学をめざして広報・情報公開も積極的に展開し、本学教職員のみならず、学生、同窓生、産業界、地域との情報・意識の共有を図りながら、不断に大学改革に臨んでまいります。

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