情報工学専攻博士前期課程1年の須藤勇一郎さんと岩井亮さんがJAWS2012合同エージェントワークショップ&シンポジウムにてIEEE Computer Society Japan Chapter JAWS Young Researcher Awardと学生優秀論文賞を受賞しました
カテゴリ:ニュース|2013年01月30日掲載
大学院工学研究科情報工学専攻博士前期課程1年生の須藤勇一郎さんと岩井亮さん(ともに加藤昇平研究室)が、平成24年10月に開催された JAWS2012合同エージェントワークショップ&シンポジウムにおいて、IEEE Computer Society Japan Chapter JAWS Young Researcher Awardと学生優秀論文賞をそれぞれ受賞しました。
IEEE Computer Society Japan Chapter JAWS Young Researcher Awardは、論文審査の結果採択された78件の論文から優秀な3名の若手研究者に与えられる賞であり、学生優秀論文賞は学生が筆頭著者の論文から優秀な3名の学生に与えられる賞です。それら各3名の中に須藤さん岩井さんがそれぞれ選ばれました。
JAWS合同エージェントワークショップ&シンポジウムとは
JAWS合同エージェントワークショップ&シンポジウムは、日本ソフトウェア科学会「マルチエージェントと協調計算」研究会、電子情報通信学会「人工知能と知識処理」研究会、情報処理学会「知能と複雑系」研究会、人工知能学会「データ指向構成マイニングとシミュレーション」研究会、IEEE Computer Society Japan Chapterが協同で開催する学会横断的な学術研究集会として,エージェントと呼ばれる利用者や他のエージェントと知的に相互作用する自律的ソフトウェアに関する国内外の先端研究成果が発表・議論される学術研究交流集会です。
同ワークショプ&シンポジウムに投稿された論文が審査され、学問、技術分野において優秀な研究成果をあげ、その将来が嘱望される若手研究者および学生にこれらの賞が贈呈されます。
受賞テーマと内容
IEEE Computer Society Japan Chapter JAWS Young Researcher Award 須藤勇一郎さん(情報工学専攻博士前期課程1年生)の受賞論文
発表題目 |
「マルチエージェントシミュレーションによる政治的意思決定における序数的効用が投票に与える影響分析」 |
内容
有権者の情報収集および投票行動に着目し、他者やマスメディアから伝達する情報の曖昧さを考慮したマルチエージェントシミュレーションモデルを構築しました。提案モデルにより、情報通信技術の急速な発展がもたらすコミュニケーション空間の拡大が、選挙に及ぼす影響を明らかにしました。今後、シミュレーションの発展・活用により、投票率の下落など選挙をめぐる様々な問題の解決に応用できることが期待されます。
左:加藤昇平准教授 右:受賞した須藤さん |
須藤さんの賞状 |
学生優秀論文賞 岩井亮さん(情報工学専攻博士前期課程1年生)の受賞論文
発表題目 |
「探索停滞時にパラメータを再設定するDifferential Evolution on Scattered Parents」 |
内容
強力な最適化手法の一つであるDifferential Evolutionを改良したDifferential Evolution on Scattered Parentsの設定パラメータを減らすことでより使いやすい手法へと追改良しました。大きく性能を落とすこと無く改良に成功したため、本手法を実際の問題へ適用することがより現実的なものとなりました。
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左:受賞した岩井さん 右:加藤昇平准教授 |
岩井さんの賞状 |
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