都市社会工学科・経営システム系プログラム4年生・和田拓巳さんが中国・昆明で行われたACMSA2013　(Asian Conference of Management Science and Applications 2013)において，Best Paper Award を受賞しました。

受賞研究テーマ

Algorithm for Process Design in Cell Production Aimed at High Productivity
(経営システム系・荒川雅裕教授との共同研究)

研究内容

近年の生産現場では多品種少量生産の効率的な製造を目的として，一人の作業者が複数の要素作業を担当するセル生産が導入されています．セル生産では作業者が都度判断して多様な製品の生産が行われているが，複数の要素作業の過程では作業時間に変動が生じるため，工程間に一時的なデッドロックが生じ，生産性が減少します．このため，作業の製造時間が変動する環境下においても高い生産性を維持できる工程の設計は有効な対策と考えられます．本研究では，作業時間の変動を考慮し，高い生産性を維持できる工程を設計するため，多目的遺伝的アルゴリズムとシミュレーション法を組み合わせることで作業時間の変動量を含めたラインバランシングと適性バッファ量を算出する仕組みを有する工程設計の方法を開発しました.本研究成果は近年の多品種少量生産，変品種変量生産に対して有効なセル生産ラインの設計を短時間で設計できる有意義な方法として評価できます．

ACMSA2013　(Asian Conference of Management Science and Applications 2013)とは

Asian Conference of Management Science and Applicationsは毎年，アジアの研究者を対象とした経営工学や経営マネジメントに関する国際会議です．毎年，優れた論文に対してBestPaperAwardが贈られており，今年度は講演論文数103件中，3件のBest Paper Awardの受賞があり，本研究はその1件に選ばれました．

受賞した和田さん

賞状