国立大学法人名古屋工業大学

文字サイズ
検索

News&Topics一覧

ホーム > News&Topics一覧 > イベント:「防災・日本再生シンポジウム」に約300人が参加

「防災・日本再生シンポジウム」に約300人が参加

カテゴリ:イベント|2011年11月21日掲載


 名古屋工業大学は、11月20日(日曜日)、名古屋国際会議場において、東海3県の国立大学とともに「東海 3県の国立大学が社会に向けて提言する巨大地震対策」と題して、シンポジウムを開催しました。
 シンポジウムでは、「地震動・液状化」、「命と生活を守る」、「津波に備える」の3つのセッションを設け、それぞれに地震学、土木工学、建築学の専門家が講演を行いました。
 当日は、日曜の午後にもかかわらず約300人に及ぶ参加者が、4時間半に亘り11人の講師の講演に熱心に聞き入りました。さらに、質疑応答では、行政や市民の方々がそれぞれの立場から質問を投げかけ、これからの地震防災についての活発な議論へと発展しました。
 

各セッションは次のとおりでした。

セッション1 地震動・液状化


 東海・東南海・南海の三連動地震による振動や、津波の予測、液状化、最近問題となっている長周期振動など、地震にかかわる現象について基本的な説明が行われました。また、濃尾平野の過去の地図やすでに行われた地盤調査結果から、この地域の地盤について説明がなされるとともに、近年、地盤沈下防止のために行った地下水汲み上げ制限が、かえって液状化の被害を助長する可能性があることなどが紹介されました。東日本大震災の被害調査からは、液状化によって浮き上がった土木施設が津波で流されたと考えられる事例が報告され、建物振動、液状化、津波などの現象を全体的に見ていく必要があるとの報告がなされました。 

セッション2 命と生活を守る


 東日本大震災を踏まえて、三重県で始めている津波防災についての紹介がなされるとともに、名古屋を例に、液状化が予想される範囲と木造住宅における災害対策について説明が行われました。また、住民自らが住んでいる地域の過去の自然災害の歴史について調べ、地域を理解していく必要があるとの指摘がなされました。 

セッション3 津波に備える


 過去の津波の到達点や地層の状況、古文書の記録などから、今後の東海・東南海・南海の三連動地震発生についての予測が示されました。また、東日本大震災の津波発生のメカニズムに関する研究成果が報告されました。さらに、駿河湾、伊豆、浜名湖、渥美町などにおける津波の記録や地質調査および、実験やシミュレーションの結果などから、この地域おける大規模地震発生時の津波の規模について予測がなされるとともに、防災上の問題点が示されました。
 

挨拶する名工大学長挨拶する名工大高橋学長

セッション1の様子セッション1の様子

セッション2の様子セッション2の様子

セッション2の質疑応答セッション2の質疑応答

セッション3の様子セッション3の様子

会場の様子会場の様子


ページトップへ