藤 正督
FUJI Masayoshi
環境に役立つ材料の創製~界面化学・粉体工学の融合~
「作るときも、使うときも、使い終わったあとも、環境に負荷をかけず、本当に役立つ材料を!」を研究のモットーとしています。大学での基礎研究にとどまらず、企業との共同研究を通じて数多くの製品を世に送り出してきました。基礎研究としては、原料の“粒子表面物性”について研究し、その知見にもとづく粉体物性とセラミックス成形、粒子分散液、及び粒子分散コンポジットとの関係を探求しています。その結果、高機能を発揮するナノシリカ中空粒子フィラーの開発に成功し、超断熱フィルムや公式バレーボールなどの製品化につながっています。また、セラミックス製造において大きな割合を占める焼成工程を不要にする「無焼成固化技術(やかないセラミックス)」の研究にも取り組んでいます。原料粒子の表面を擦り合わせて化学的に結合しやすい状態をつくり、二酸化炭素排出量を抑えながら高性能な材料を作製する技術を完成させています。使われてこそ工学の理念を実践しています。

担当分野・プログラム
研究区分
研究テーマ
- ナノ中空粒子の合成と応用に関する研究
- ナノコンポジット材料の創製と応用に関する研究
- 新規エネルギー材料の創製および関連技術に関する研究
メッセージ
セラミックスの主原料は粒子であり、その集合体である粉体は、単なる小さな固体の集まりではなく多様なふるまいを示します。黄砂が何千キロも飛来するように気体のように広がります。また、砂時計の砂は液体のように流れます。子供の頃に作った泥団子は土の塊です。粉体は固体としてまとまることもできます。条件によって気体・液体・固体のいずれの性質も示す点が、粉体の大きな特徴です。この性質を利用して、セラミックスをはじめとした多くの材料が作られています。そして、その「変身する性質」を左右する鍵の一つが粒子の表面です。この秘密に興味のある方は、ここで説明できないので、ぜひ名工大で学んでください。
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