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津波や高潮・高波に備える沿岸防災研究

海岸工学の分野で、津波や台風による高潮が都市にどのように浸水するかを、数値シミュレーションによって解明する研究を行っています。特に都市域では建物の配置や形状が水の流れに大きな影響を与えるため、建物による抗力や体積占有といった効果を、計算格子よりも細かいスケールで適切に表現するモデルを開発しています。これにより、広い範囲を効率よく計算しながら、浸水範囲や水位、到達時刻といった重要な指標を高精度に予測することが可能になります。さらに、実際の津波・高潮事例や水理実験と比較してモデルの妥当性を検証するとともに、近年は気候変動予測にも取り組み、将来の海面上昇や台風の強大化が沿岸リスクに与える影響の評価を進めています。これらの研究を通じて、将来の不確実な外力に備えた沿岸防災の高度化に貢献することを目指しています。

社会工学類|助教

福井 信気(フクイ ノブキ)

FUKUI Nobuki

11 住み続けられるまちづくりを
13 気候変動に具体的な対策を
14 海の豊かさを守ろう
15 陸の豊かさも守ろう

キーワード

海岸工学
津波
高潮
浸水
気候変動

担当分野・プログラム

研究区分

土木工学

研究テーマ

  • 都市を対象とした津波・高潮浸水モデルの開発
  • 気候変動に伴う沿岸都市域における津波・高潮浸水リスク評価
  • 日本海における異常潮位発生要因分析

メッセージ

我々の研究は、津波や高潮といった自然災害から人命を守ることを目的としています。海は豊かな恵みをもたらす一方で、大きな災害を引き起こす力も持っています。そのため、災害の仕組みを理解し、将来起こりうる被害を予測することが重要です。数値シミュレーションを通じて見えないリスクを「見える化」し、より安全なまちづくりに役立てたいと考えています。私がこの分野に関心を持ったきっかけは、高校2年生の時に東京で東日本大震災を経験したことです。帰宅困難者となり、高校のテレビで見た津波の航空映像に強い衝撃を受けたのが研究の原点です。自らの研究によって、少しでも多くの命を守ることに貢献できればと考えています。