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美術をめぐる制度の歴史をひもとく

西洋美術における制度の歴史に関心があり、ルネサンス期イタリアを中心に、美術を取り巻く社会的・文化的環境について考察しています。

たとえば、わたしが絵を描いたとしても、それだけでは美術館に収蔵されるべき「作品」とは言えません。それが「作品」として評価されるためには、その時代を反映した内容や表現、制作実践が認められる必要があります。さらに、経済や社会がどのような影響を与えたのか、人々にどのように受容されたのか、といった背景も重要です。このように、美術を成立させ、その価値を支える社会的な枠組みを「制度」と呼びます。

こうした美術制度の基盤が形成されたのが、ルネサンス期です。とくにイタリアでは、経済的発展を背景に、美術はメッセージを伝える媒体であると同時に、独自の制作方法や批評空間を備えた表現分野へと発展しました。この時代に、どのような制度が美術を支えていたのかを明らかにするため、研究を進めています。

基礎類|准教授

古川 萌(フルカワ モエ)

FURUKAWA Moe

4 質の高い教育をみんなに

キーワード

西洋美術史
美術批評史
ルネサンス
イタリア

担当分野・プログラム

研究区分

思想、芸術
歴史学、考古学、博物館学

研究テーマ

  • ルネサンスにおける美術史叙述
  • トスカーナ大公国の美術関連政策
  • ルネサンス~バロック美術における理論と実践の関係

メッセージ

美術作品は、見た目の美しさに注目するだけでなく、それが生まれた時代や社会を知ることで、より深く楽しめるようになります。現在では、アートは作り手の自己表現というイメージが強いかもしれません。一方で、かつての美術は、権力や信仰、富を伝えるための役割を担うなど、現代の広告やメディアにも通じる機能を果たしていました。こうした背景を知ることで、美術作品はぐっと身近な存在になります。

わたしが講師を担当する授業では、西洋美術の代表的な作品を取り上げ、その背景や歴史的な意味について取り上げます。作品を鑑賞するだけでなく、なぜその作品が生まれ、評価されてきたのか、を一緒に考えていきたいと思います。