濱田 晋一
HAMADA Shinichi
歴史的建造物と城郭石垣の歴史をたどる研究
全国の歴史的建造物や城郭石垣を対象に、調査研究を行っています。
歴史的建造物については、文化財建造物の保存修理技術者としての経験を活かし、当時の建築技術や職人たちの知恵を明らかにする研究に取り組んでいます。また、城郭石垣については、石積み技術がどのように発展し、全国へ広がっていったのかを解明するため、各地の城郭石垣を調査しています。例えば、名古屋城の石垣では、築造を担当した大名ごとに積み方や加工技術に違いが見られます。そして、そこで培われた技術が、その後各地へ伝わっていった可能性があります。さらに、石垣技術は1570年頃から1630年頃にかけて急速に発展しました。1543年にはポルトガルから鉄砲が伝来し、海外との交易も活発化していたことから、築城技術にも海外の影響があったのではないかと考えています。そのため、ポルトガルの城郭を現地調査し、日本の城郭との共通点や違いを比較することで、技術交流の可能性について研究しています。

メッセージ
歴史的建造物や城郭石垣について、文化財修理技術者としての経験を活かし、綿密な調査を行うことで、当時の人々がどのような技術や考え方で建造物を築いたのかを明らかにすることができます。城郭石垣の調査では、大名ごとの築城技術の違いを読み解くことができ、日本の歴史や文化への理解を深めることに繋がります。このような研究は、文化財の価値を再発見し、適切な保存や活用に役立てることができます。さらに、将来的には世界遺産登録などを通じて、日本の文化遺産の魅力を世界へ発信することにも繋がると考えています。
また、過去から受け継がれてきた技術や知恵を未来へ伝える架け橋となり、新たなものづくりや文化継承に貢献できる点にも、大きな社会的意義があると考えています。
