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表面・界面を“見える化”するナノスケール計測技術

私たちの研究では、走査型プローブ顕微鏡(SPM)と呼ばれる、鋭い針で表面をなぞりながら観察する顕微鏡を独自に開発しています。この顕微鏡は、ナノスケール(100万分の1ミリメートル)という極めて小さな領域の形状や性質を詳しく調べることができます。特に、腐食現象や触媒材料などを対象に、表面の形状だけでなく、電気的・化学的な性質の違いを可視化し、その働きや劣化の仕組みの解明を目指しています。材料の性能は表面のわずかな違いによって大きく変化するため、こうした微細な情報を正確に捉えることが重要です。本研究は、高性能で長寿命な次世代エネルギーデバイスの開発に貢献するとともに、環境負荷の低減やカーボンニュートラル社会の実現につながる新たな材料設計の指針を提供することが期待されます。

物理工学類|助教

平田 海斗(ヒラタ カイト)

HIRATA Kaito

7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
13 気候変動に具体的な対策を

キーワード

ナノテク・材料
分析化学
走査型プローブ顕微鏡

担当分野・プログラム

研究区分

応用物理物性
無機・錯体化学、分析化学
無機材料化学、エネルギー関連化学

研究テーマ

  • 光電極の結晶面選択的な反応機構解明に向けた走査型電気化学セル顕微鏡の開発
  • ガラスナノピペットを軸とした多機能型プローブ顕微鏡技術の開発
  • 原子間力顕微鏡を用いた液中局所電位分布計測技術の開発と触媒材料への応用
  • 液中オープンループ電位顕微鏡を用いた局所腐食の解析

メッセージ

私たちの身の回りには、電池やスマートフォン、電気自動車など、さまざまな先端技術が活用されています。その性能向上には、材料の表面で起こる現象を深く理解することが欠かせません。私たちは、走査型プローブ顕微鏡(SPM)を用いて、これまで見ることのできなかったナノスケールの世界を観察し、新たな発見につなげる研究に取り組んでいます。研究で使用するSPMはすべて自ら設計・製作しており、市販装置では難しい高精度・多機能な計測を実現しています。自ら開発した技術で未知の現象を解き明かす喜びを原動力に、基礎科学の発展とエネルギー・環境問題の解決を通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。