本多 沢雄
HONDA Sawao
多孔体セラミックスの応用 ~孔(あな)を活かした機能材料~
セラミックスを中心とした材料の開発および特性評価に取り組んでいます。セラミックスは高温に強く、電気・熱・機械的特性に優れた材料ですが、その性能は内部の微細構造や結晶粒子同士の結合の強さに大きく左右されます。特に、多孔体と呼ばれる細かな空隙をもつセラミックスは、軽量性や断熱性が求められる分野で使用されてきましたが、新たな機能性をもつ複合材料のベース材料としての可能性に注目しており、絶縁基板材料、高透過性触媒担体および高選択性ガス分離膜材料などを研究しています。また、セラミックスは脆い材料であり、急激な温度変化による割れや損傷など、突発的な破壊が起こりやすいという欠点もあります。そのような破壊が起こるメカニズムを定量的に評価する手法の開発や、破壊に強い長寿命なセラミックスの微細構造についての研究も行っています。

担当分野・プログラム
研究区分
材料工学
化学工学
無機材料化学、エネルギー関連化学
研究テーマ
- 多孔質セラミックスを用いた新規絶縁基板複合材料の作製と性能評価
- 新規多孔複合構造を有する触媒担体用高透過性セラミックスの開発と評価
- 長寿命な高熱伝導オールセラミックス蛍光複合材料の作製と性能評価
- 高選択性ガス分離膜材料の開発と選択性発現メカニズムの解明
メッセージ
材料の研究開発は社会インフラの根幹を担う産業になっています。特に中京地区はセラミックス産業が盛んな地域であり、研究活動を通じてこの産業を担う研究者・技術者の育成を目指しています。当研究室では、今までのセラミックスの「常識」にとらわれない、またはそれを克服する新しい機能をもつ複合材料を開発・評価しています。また、材料も「形あるモノ」である以上「壊れる」ことから逃れることはできません。なぜ破壊がおきるのか、どのようにすれば長寿命にできるのかを研究することも、SDGsな材料研究における重要な使命の一つです。様々な研究を通じて、安全で高性能なセラミックス材料の開発に貢献していきます。
