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「電気化学」と「腐食科学」で挑む材料の高耐食化と長寿命化

自動車、航空機、橋や道路などの社会インフラ、さらには電池に使われる金属材料は、優れた性能を有していても、長期間の使用や使用環境によって劣化(腐食)します。こうした材料の環境劣化は、製品の性能低下に加えて大きな事故の原因につながるため、その仕組みや現象を理解し、未然に防ぐことが重要です。
星研究室では、電気化学的な計測技術を用いて、材料がどのような環境で劣化し、どのような過程で腐食が進行するのかを明らかにしています。なかでも、目に見えない反応現象を捉える「電気化学インピーダンス法」を活用し、材料の劣化をその場で診断するオリジナルの技術開発に取り組んでいます。材料の環境劣化メカニズム解明(腐食科学)は、高耐食材料の開発や燃料電池・全固体電池をはじめとする次世代エネルギーデバイスの実用化を支える重要な基盤となります。これらの研究を通して、持続可能で脱炭素な社会の実現を目指しています。

物理工学類|准教授

星 芳直(ホシ ヨシナオ)

HOSHI Yoshinao

7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
9 産業と技術革新の基盤をつくろう

キーワード

金属電気化学
腐食科学
電気化学インピーダンス

担当分野・プログラム

研究区分

材料工学

研究テーマ

  • 金属はなぜさびるのか?-腐食の仕組みを解き明かす研究
  • 電気化学を用いた材料劣化の診断技術の開発
  • 3Dプリンターで作った新しいアルミニウム合金の高耐食性のひみつを探る研究
  • 燃料電池自動車を支える劣化診断・コーティング技術の開発
  • 次世代電池の性能を評価する新技術の開発
  • 橋や道路を支える鉄筋コンクリートの劣化を見守るモニタリング技術の開発

メッセージ

高校の物理や化学で学ぶ「電気」「電子」「酸化・還元反応」「エネルギー」といった基礎科学は、自動車や航空機、電池、社会インフラを支える材料の研究開発につながっています。星研究室では、「電気化学」と「腐食科学」に基づき、「金属材料はなぜ劣化するのか?」という身近でありながら科学の面白さが詰まった謎に挑み、その仕組みや現象を明らかにすることで、より長く安全に使える高耐食材料や次世代エネルギーデバイスの開発に取り組んでいます。身近な現象を科学的に理解することが、新しい材料や技術の創出につながります。高校で学ぶ物理や化学を活かして、未来のものづくりを支える材料研究に挑戦してみませんか?