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医工連携で挑む安全な医療技術開発

臨床医学である血液内科と感染症内科の専門医資格に加え、基礎医学である病理専門医資格や医療安全管理者資格も有する稀有な医師として、基礎医学から臨床医学、社会医学に亘る経験を基盤に、医工学の技術開発現場に医師の視点を組み合わせた病理・画像診断学、医療デバイスの安全性向上を目指した医工連携研究を行っています。具体的には、新興感染症の流行時に医療者の安全を守りながら必要な検査を行うため、遠隔操作ロボットを用いた解剖・解析手法の構築に取り組んでいます。また、組織がどのように壊れるかという「組織破壊特性」に着目し、膵臓癌術後に問題となる膵液漏を予防するための手術用デバイス開発を進めています。より安全で正確な医療の実現を目指し、国内外の工学・医学研究者間の橋渡しをしつつ、現場の課題解決に直結する研究に力を入れています。

基礎類|教授

稲井 邦博(イナイ クニヒロ)

INAI Kunihiro

3 すべての人に健康と福祉を
9 産業と技術革新の基盤をつくろう

キーワード

造血器疾患のプリン代謝、高尿酸血症
感染症(とくに敗血症)の病理・病態解析
医工連携研究
院内死亡の死因究明
医療安全

担当分野・プログラム

研究区分

病理病態学、感染・免疫学

研究テーマ

  • 敗血症の病理・病態研究
  • 院内死亡(病死・自然死)患者の死因究明
  • 死亡時画像と解剖検体を活用した人体機能解析
  • 医工連携による医用AI・低侵襲病理解剖ロボット・手術用デバイスの開発
  • プリン代謝酵素阻害による造血器腫瘍の分化誘導機序の解明(博士研究課題)

メッセージ

人工知能、スマートフォン、自動車などの完成品、医学ドラマでの派手な手術シーンなど、華やかなものに目を奪われがちですが、それらを作り出すために不可欠な素材や精密部品の開発・安定供給、地道な解剖学や病理学などの基礎医学の積み重ねがあってこそ、大きな成果に繋がります。
職種や業務・研究内容に貴賎はなく、たとえ小さな成果でも誰かの研究や仕事はどこかで必ず誰かの役に立っています。時流に流されることなく、自らの感性で「見、観、視、診、看」て、知って、感じて、心躍る事柄に取り組めることこそが幸せと考えて、研究に取り組んでいます。