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幼児英語教室で用いられる相互行為的指導法の仕組みを探る

「会話分析」は、日常的に自然発生する人と人とのやり取り、つまり相互行為が成り立つ仕組みを詳細に明らかにする研究手法であり、一つの研究分野でもあります。私は会話分析を用いて、特に幼児英語教室における教師と子どもの相互行為を対象に、教え方に関する研究を行っています。例えばみなさんは、「あの先生のあの授業が面白かったな」と振り返ることはありますか。授業内容や説明、先生のエピソードなど理由は様々ですが、その「面白さ」の多くは先生と生徒が交わす発話の積み重ねによって実現されています。では、一つ一つの発話をどのように構築し、どのように組み合わせ、並べることで学びを支える相互行為が生まれるのでしょうか。こうした仕組みを幼児英語教育の文脈で解き明かすことで、英語を教える・学ぶことを支える実践的な指導法や、教師が日々の授業で活用できる具体的な教育実践の知見を明らかにしています。

基礎類|助教

菊池 春花(キクチ ハルカ)

KIKUCHI Haruka

4 質の高い教育をみんなに

キーワード

早期英語教育
第二言語習得
会話分析
教師開発

担当分野・プログラム

研究区分

文学、言語学
社会学
教育学

研究テーマ

  • ごっこ遊びへの幼児の参加を組織する教師の二重カテゴリー化
  • 絵本の読み聞かせ活動中に問われる質問デザインと社会的感情の提示法の指導
  • 幼児の日本語発話に対する教師の英語志向の修復
  • 主張の対立を通して形成される天秤型の尺度に関する場面意味論的研究

メッセージ

「指導」や「学習」をなす相互行為的手法は、教師や生徒が日常的に産出し理解しているにもかかわらず、その詳細な仕組みを問われても答えられないものです。ミクロの視点で教室内相互行為を記述することは、教師の特定の発話が実はどのような教育目的を志向し、それはどのようなタイミングでどのように産出されるからこそ成し遂げられるのかという視点から、「指導法」を明らかにすることに繋がります。このように記述された相互行為的指導法を幼児英語教室での実践的トレーニングに活用できれば、教師が様々な指導法のレパートリーの中から状況に応じて適切な発話スタイルを選択する能力の発達に繋がると考えています。