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故障に強い適応的分散協調システムの探究

情報社会の多くのサービスやインフラを支えている「分散システム」は、まるで鳥の群れや交通の流れのように、多くの要素が互いに影響しながら全体として秩序を保っています。興味深いのは、それぞれのコンピュータはネットワーク全体を見渡せるわけではなく、周囲の限られた情報だけをもとに動いているという点です。それにもかかわらず、サービスは安定して提供され続ける必要があります。
私たちの研究は、この「局所的な情報から大域的な秩序を生み出す」という本質的な問題に挑戦するものです。特に、故障や通信遅延が存在する現実的な環境において、どこまで正しい動作を保証できるのか、どの程度の情報や計算で十分なのかといった限界を、分散アルゴリズムや計算理論の観点から明らかにします。こうした理解を通して、信頼性と効率性を兼ね備えた次世代の分散システム基盤の実現させ、安心して使える情報社会のインフラをサポートします。

情報工学類|准教授

金 鎔煥(キム ヨンファン)

KIM Yonghwan

3 すべての人に健康と福祉を
7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
9 産業と技術革新の基盤をつくろう
11 住み続けられるまちづくりを

キーワード

分散アルゴリズム
自律分散ロボット
自己安定
分散グラフアルゴリズム
故障耐性システム

担当分野・プログラム

研究区分

情報科学、情報工学

研究テーマ

  • 分散システム・分散アルゴリズム
  • 自律分散端末群の制御
  • グラフアルゴリズム・最適化問題

メッセージ

インターネットが社会に欠かせないものとなった今、私たちの生活を支える多くのサービスは、沢山のコンピュータが協力して動く「分散システム」によって支えられています。これらのシステムは、「故障に強いこと」や「効率よく動作すること」等が求められています。
しかし、ネットワークが大規模化・複雑化する中で、安心に使える仕組みを実現するためには、まだ多くの課題があります。たとえば、「どの程度の故障までならサービスを止めずに続けられるのか?」、「システム全体をうまく保つには、どれくらいの情報が必要なのか?」などといった問題です。私たちはこれらの問いに取り組み、故障に強く、効率のよい分散システムの実現を目指し、安心して使える情報社会の基盤づくりに貢献します。