木村 高志
KIMURA Takashi
プラズマが拓く次世代材料プロセス
プラズマは気体にエネルギーを与えて、気体の一部をイオンと電子に分離(電離)させた状態で、固体・液体・気体に続く物質の状態とも呼ばれています。電気エネルギー供給による放電により人工的に低温のプラズマをつくり、材料の表面を加工したり、新しい機能性材料を合成したりするプラズマを用いた材料プロセス技術の確立に取り組んでいます。
プラズマ材料プロセスの中でも、「スパッタリング」という技術を用いた機能性薄膜の基材へのコーティングに関する研究を中心に進めています。硬質保護材料薄膜や金属酸化膜の高機能化を実現するため、パルス的に高電力を投入して高密度スパッタプラズマをつくり、薄膜材料を構成する原子・分子をイオンに変えコーティングする手法などに取り組んでいます。さらに、マルチパルススパッタプラズマを利用し、より高効率で持続可能なスパッタ方式の材料作製技術の開発を目指しています。

担当分野・プログラム
研究区分
プラズマ学
応用物理工学
電気電子工学
研究テーマ
- 放電プラズマを用いた薄膜(ハードコーティング膜、金属酸化膜)の作成
- 材料プロセス向けプラズマの診断
- 放電プラズマの計測とモデリング
メッセージ
物理としても興味深いプラズマですが、生活に欠くことのできない様々な半導体製品の製造行程、環境を守るプロセスのほか医療分野やエネルギー分野など様々な産業分野でプラズマ技術は必要不可欠な存在です。主たる研究テーマであるプラズマを用いた材料プロセス技術の開発を通じて、表からは見えにくい縁の下の存在の技術ながら社会を支えられるよう進めていきます。
