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橋梁を守り、活かすための設計と維持管理

近年、多くの橋が古くなり、安全に使い続けるための維持管理がますます重要になっています。そのためには、まず橋の状態を正しく把握し、そのうえで必要な補修や補強を効率よく行うことが求められます。橋の状態を把握する方法としては、センサーなどを使って橋の変化を継続的に確認する「橋梁モニタリング」が注目されています。また、補修や補強の方法としては、軽くて強い材料である「FRP(繊維強化プラスチック)」を用いる方法が有望です。さらに、平成29年、令和7年に道路橋示方書が改定され、道路橋の設計方法は、従来の「許容応力度設計法」から、「限界状態設計法」を基本とした「部分係数設計法」へ移行しました。これは、橋にかかる力や材料の強さなどをより細かく考慮し、安全性を合理的に評価する設計方法です。最近では、新しく造る橋だけでなく、すでに使われている橋に対しても、この部分係数設計法を適用しようとする研究が進められています。

社会工学類|教授

宮下 剛(ミヤシタ タケシ)

MIYASHITA Takeshi

9 産業と技術革新の基盤をつくろう
11 住み続けられるまちづくりを
12 つくる責任つかう責任

キーワード

鋼構造
橋梁
設計
補修・補強
モニタリング

担当分野・プログラム

研究区分

土木工学

研究テーマ

  • CFRP成形材による鋼I桁横倒れ座屈補強の基礎研究
  • 鋼I桁橋桁端部の限界状態の基礎研究
  • CFRPの機械式定着工法に関する研究
  • 鋼製橋脚における縦リブのCFRP補強の基礎研究
  • 摩擦ダンパーによる橋梁応答制振効果の解析的検討

メッセージ

私が研究対象とする橋梁などの土木構造物は、私たちの生活と経済活動を支える社会の基盤です。橋梁がなければ、通学、通勤、物流、災害時の救援も大きな影響を受けます。100年以上使われる橋梁もあり、設計の段階から維持管理を見据え、災害に対しても強くしなやかであることが求められます。その背後には、数学や物理が実際の社会を支える美しい世界があり、目に見えにくい安全をつくっています。さらに、これからはAIの力を活かし、構造工学の可能性を広げる時代です。世の中に役立つ、スケールの大きな研究に、一緒に挑戦してみませんか。