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コンピュータの中に”顕微鏡を構築”して、分子の動きを観察する

コンピュータの中に”顕微鏡を構築”し、分子の動きを観察することで、世の中に貢献できる新しい材料の発見を目指しています。近年の世界的な水不足の深刻化に伴い、海水淡水化や排水処理の分野では、ろ過膜が広く利用されています。しかし、水中を浮遊する物質が膜に付着してろ過性能が低下する、いわゆる「膜ファウリング」という重要課題の解決が強く求められています。そこで私たちは、コンピュータシミュレーションを用いて「膜ファウリング」を防止できるろ過膜材料の開発を目指しています。
カーボンニュートラル社会の実現に向けた研究も進めており、窒素やメタンを含む混合ガスからCO2のみを効率よく回収できる分離材料の開発に力を入れています。また医療分野では、生体にやさしいバイオマテリアルの開発を進めており、体内での分子のふるまいを理解することで、炎症や拒絶反応を抑え、安全で機能的な医療材料の創出に貢献することを目指しています。

生命・応用化学類|教授

南雲 亮(ナグモ リョウ)

NAGUMO Ryo

3 すべての人に健康と福祉を
6 安全な水とトイレを世界中に
7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
9 産業と技術革新の基盤をつくろう
13 気候変動に具体的な対策を

キーワード

化学工学
計算化学
膜工学

担当分野・プログラム

研究区分

化学工学
物理化学、機能物性化学
高分子、有機材料

研究テーマ

  • 海水淡水化や排水処理に利用できるろ過フィルター
  • カーボンニュートラルに貢献できるCO2分離材料
  • 医療器具に応用できる高分子バイオマテリアル

メッセージ

私たちのグループでは、コンピュータシミュレーションを活用し、化学の視点から社会に役立つ新しい材料を生み出す研究を行っています。特徴は、コンピュータの中に“顕微鏡“を構築し、目には見えない分子の動きを、あたかも直接見ているかのように観察できることです。気候変動や水不足、少子高齢化といった社会的な課題に向き合いながら、未来を支える材料の創出に貢献することを目指しています。研究室では、デジタル・トランスフォーメーション(DX)や人工知能(AI)、データサイエンスの進展といった社会の変化も意識しながら、学部生、大学院生、教員が協力して研究を進めています。詳しくはぜひ研究室ホームページをご覧ください。