浪越 圭一
NAMIKOSHI Keiichi
意思決定を支える防災学習アシスタント
情報工学のうち、特に、「マルチエージェントシミュレーション」や「強化学習」に関する研究に取り組んでいます。その一つが防災学習アシスタントです。災害においては、時々刻々と状況が変化します。こうした災害状況の中では、不確実な情報をもとに、何を優先し、どのように行動するかという判断を迫られます。こうした災害に平常時から備えるには、災害に関する知識を学ぶだけでなく、さまざまな状況を事前に想定できることも重要だと考えています。そこで、災害の状況をマルチエージェントシミュレーションを用いて仮想的に可視化しつつ、学習者の反応を踏まえて、強化学習を用いて災害の状況を自動的に提示する手法の構築を目指しています。

メッセージ
私にとって「なぜ、あの人はこの状況でその行動を選んだのか」という問いが研究の出発点でした。人の意思決定自体は目に見えず、一見、単純なルールで行動しているように見えても、周囲の人や環境から様々な影響を受けている可能性もあります。私は、マルチエージェントシミュレーションや強化学習を用いて、人や集団の行動をモデル化し、その背景にある意思決定過程を推測し、活用する研究に取り組んできました。こうした研究を通じて、移動や防災、社会制度の設計など、困難に思える課題を考える材料を増やすことで、人の意思決定を補助できればと考えています。
