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強誘電性・圧電性を利用した新規触媒の創製

触媒は、自身は反応前後で変化せず、特定の化学反応を促進する物質です。触媒に関する功績の一つにハーバー・ボッシュ法があります。ハーバー・ボッシュ法は、肥料の合成に必要なアンモニアを工業生産可能にし、世界の食料生産を大幅に引き上げました。この触媒は化学反応に必要な熱エネルギーを低減する役割を担うため熱触媒に分類されます。一方、当研究室では光や振動をエネルギー源とする光触媒/圧電触媒を研究しています。太陽光や潮流など自然由来のエネルギーを化学反応に利用できるため、カーボンニュートラルに貢献します。また、これらの触媒は水素生成や水質浄化への利用が期待されているため、その使途も持続可能な社会と根強い関係にあります。光触媒/圧電触媒への理解を深めるべく、ナノ構造体を始めとした新規材料の設計ならびに評価を進めています。

生命・応用化学類|助教

野崎 拓実(ノザキ タクミ)

NOZAKI Takumi

7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに

キーワード

固体無機化学
誘電体・強誘電体
圧電体
触媒
電池

担当分野・プログラム

研究区分

無機材料化学、エネルギー関連化学

研究テーマ

  • ナノ構造体の合成に関する研究
  • 光触媒や圧電触媒に関する研究
  • 強誘電体を電気化学的な反応に利用する研究
  • リチウム/ナトリウムイオン電池に関する研究

メッセージ

冒頭は、光触媒/圧電触媒について研究概要を紹介しましたが、当研究室ではリチウム/ナトリウムイオン電池などエネルギー変換に関する無機固体材料を幅広く扱っています。私自身は、これまで強誘電体や圧電体に関する研究を行ってきたため、これら異分野の知見を触媒や電池へ取り入れることに専ら関心があります。物理/化学の発展、分析機器の高度化、インターネットの普及、計算科学の利用、AIの台頭、実験研究の自動化など研究者を取り巻く環境は刻々と変化してきました。こういった変化を真摯に受け止め、我々研究者のなすべきことを再評価しつつ、新規材料の研究開発に取り組みます。