岡 亮平
OKA Ryohei
構造制御で生み出す次世代顔料設計
無機材料の物性に着目し、環境負荷の小さい新しい無機顔料や多機能性コーティング材料の開発に取り組んでいます。特に、Mn⁴⁺をはじめとする遷移金属イオンの多面体構造・配列に着目し、これらの違いが色の発現にどのように影響するのかを詳しく調べています。これにより、従来の顔料よりもより鮮やかな色彩と環境調和性を兼ね備えた材料の設計が可能になります。また、構造を自在に制御しながら遮熱性や防汚性などの機能も付与できる多機能性コーティング膜の研究も進めています。環境に優しい着色顔料の創出や、これをベースにした複合機能化などに取り組み、持続可能な社会に資する材料科学の発展を目指しています。

担当分野・プログラム
研究区分
材料工学
無機・錯体化学、分析化学
無機材料化学、エネルギー関連化学
研究テーマ
- 優環境型着色無機顔料の開発
- 実験と理論計算を組み合わせた無機顔料の評価
- 無機顔料の多機能性の創出
メッセージ
これまでに利用されてきたカドミウムや鉛などといった色を発現するための遷移金属の多くは、人体や環境にとって有害なため、優環境型顔料に使用できる元素の種類は極めて限られています。そのため、既存の無機顔料に匹敵する材料は、まだまだ少ないのが実情であり、新規材料の開発が切望されています。顔料は色という観点から見る材料ですが、色は化合物の電子状態や発色イオンの局所的な構造(配位環境)と密接に関係しており、これらを診るための重要な指標の一つといえます。材料合成や物性評価などの実験に加えて、シミュレーションも活用しながら、新規材料の開発を目指しています。
