岡本 茂
OKAMOTO Shigeru
高分子がつくる新しい光の結晶
高分子構造・物性を基盤とし、ブロック共重合体の自己組織化によって形成される階層構造の精密制御および構造解析に関する研究を行っています。これまでに、分子設計や加工条件の最適化により秩序構造を制御するとともに、小角散乱や顕微鏡観察などを用いた構造解析を進めてきました。特に、温度・圧力・力場・電場・磁場といった外場応答下での構造転移挙動や、それに伴うレオロジー特性の変化を系統的に明らかにし、構造-物性相関の理解を深めています。これらの知見を基盤として、周期ナノ構造を利用したフォトニック結晶や金属ナノ粒子複合光学材料の創製に成功してきました。さらに近年は、こうした構造制御技術を応用し、高分子系メタマテリアルの設計・創製へと展開することで、新たな機能発現原理の開拓と次世代材料への応用を目指しています。
担当分野・プログラム
研究区分
材料工学
高分子、有機材料
研究テーマ
- ブロック共重合体を用いたフォトニック結晶の創成
- ブロック共重合体の構造制御と粘弾性特性
- ブロック共重合体と金属、無機微粒子の複合化
メッセージ
私たちは、高分子という柔らかく自由な材料が自らつくり出す微細な構造(自己組織化)を利用し、新しい光機能材料の開発に取り組んでいます。こうした微細な構造を精密に制御することで、光の進み方を自在に操ることができ、将来はスマートフォンの省電力化や高性能化、さらには体内で光を利用した診断や治療を行う医療技術への応用など、未来の技術を支える可能性を秘めています。見えないほど小さな構造を自在に操ることで、新しい機能が生まれることに魅力を感じています。身の回りの材料の性質を根本から変え、人々の生活をより豊かにすることを目指しています。未来の社会を支える革新的な材料の実現に向けて、基礎から挑戦を続けています。
