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パイ電子で創る未来のエネルギー材料

私たちの身の回りにあるプラスチックなどの「有機分子」を自在に設計・合成し、これまでにない新しい機能を持つ材料を生み出すことが、小野研究室のミッションです。研究の大きな柱は、未来のスマートエネルギー社会を支える「有機エレクトロニクス」の開発です。従来のシリコンを用いた硬いデバイスとは異なり、有機分子で作る太陽電池やトランジスタは、軽くて薄く、自由に曲げられるのが最大の特徴です。窓ガラスに貼れる太陽電池や、身に着けられる電子機器など、省エネで便利な次世代デバイスの実現を目指し、日々新しい分子を組み立てています。また、分子が自ら集まって「ナノチューブ」のような特殊な構造を作る現象も研究しています。BF₂錯体という独自の分子を使い、光や電気を巧みにコントロールすることで、エネルギー効率を劇的に高めることに挑戦しています。「分子のカタチを変えて、未来の力を引き出す」。この化学の醍醐味を胸に、私たちは持続可能な社会の実現に貢献していきます。

生命・応用化学類|准教授

小野 克彦(オノ カツヒコ)

ONO Katsuhiko

3 すべての人に健康と福祉を
7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
9 産業と技術革新の基盤をつくろう
13 気候変動に具体的な対策を

キーワード

ナノチューブ
ホウ素化合物
有機エレクトロニクス
有機半導体
有機太陽電池

担当分野・プログラム

研究区分

有機化学
高分子、有機材料

研究テーマ

  • 新奇な分子デザインに基づく有機半導体の開発
  • 超分子ナノチューブの形成と水の機能発現に関する研究
  • 太陽電池色素を目指した新規ドナー-π-アクセプタ系の合成研究

メッセージ

私たちの研究の根底にあるのは、「化学の力で、まだ見ぬ未来の当たり前をつくりたい」という想いです。いま取り組んでいる有機材料の研究は、単に効率の良いデバイスを作るだけではありません。窓や衣服で発電し、あらゆる場所にセンサーが溶け込むような、エネルギーを意識せずに自由に使える「地球に優しい社会」の実現を目指しています。
一つひとつの分子をデザインし、新しい性質を発見するプロセスは、正解のないパズルのようで地道な努力が必要です。しかし、その小さな発見が、世界のエネルギー問題の解決や人々の暮らしを豊かにする大きな一歩に繋がると信じています。目に見えないミクロな分子の可能性を信じ、私たちは未来を切り拓く挑戦を続けています。