榊原 久二男
SAKAKIBARA Kunio
ミリ波アンテナ技術による高速無線通信・高分解能電波センシング
私たちは、300GHzというとても高い周波数(サブテラヘルツ帯)を使ったアンテナの研究を行っています。このような高い周波数では、電波が伝わるときにエネルギーが失われやすいため、「できるだけ損失を少なくすること」がとても重要になります。
そこで私たちは、遠くまで電波を強く届けられる「レンズアンテナ」や、電子回路と一体にできる「平面アンテナ」、さらに複数の方向に電波を出せる「マルチビームアンテナ」や、出す方向を変化できる「フェーズドアレーアンテナ」などを開発しました。また、これらのアンテナに電波を効率よく送るための回路もあわせて作りました。
この研究によって、より速く大容量のデータを送る無線通信や、細かいものまで見分けられる高精度なセンシングが可能になります。将来的には、自動車の自動運転や、離れた場所から手術を行う遠隔医療などの実現につながると期待されています。

電気・機械工学類|教授
榊原 久二男(サカキバラ クニオ)
SAKAKIBARA Kunio
キーワード
担当分野・プログラム
研究区分
研究テーマ
- 高周波用アレーアンテナ
- 小型・薄型平面アンテナ
- アンテナと高周波回路との一体化技術
- 低損失レンズアンテナ
メッセージ
この研究は、目には見えない電波の性質を活かし、より速く・より正確に情報を伝える新しい技術を生み出すことを目指しています。通信やセンシングの進化は、自動運転や遠隔医療など、人の命や安全、暮らしの質を支える重要な社会基盤となります。私たちは、最先端の技術を通して社会の課題を解決し、人々の生活をより便利で、安全・安心なものにしたいと考えています。難しそうに見える研究も、「世界中の人の役に立ちたい」という思いから始まります。身近な疑問や興味を大切にし、未来を切り拓く力として、多くの皆さんに、科学や工学の分野へ関心を持ってもらえたら嬉しく思います。
