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気候変動の歴史を探り、水害に強い都市づくりに生かす

「歴史は繰り返さないが韻を踏む」と言われます。地球規模の気候変動や災害の激甚化が懸念される中、将来どのようなことが起こりうるのか予測する上でも、過去に実際に起きた気候変動や災害について知ることは重要です。稀にしか起きない非常に大規模な現象になるほど、遠い過去まで遡らなければ、それを知るための情報は得られません。そのため本研究では、古文書や樹木年輪などの資料を用い、近代的な観測が行われていなかった歴史時代の気候や災害について調べています。とりわけ、江戸時代の梅雨がどのようなものであったのかを解明することを当面の課題としています。また、水災害に強い都市づくりに向け、都市域で大雨が発生した時に川の水位や流量がどのくらい増加し、浸水の危険がどのくらい高まるのか、シミュレーションによる検討を行っています。

社会工学類|准教授

庄 建治朗(ショウ ケンジロウ)

SHO Kenjiro

11 住み続けられるまちづくりを
13 気候変動に具体的な対策を

キーワード

水文学
歴史時代
気候変動
水災害
都市流出解析

担当分野・プログラム

研究区分

土木工学
地球惑星科学

研究テーマ

  • 年輪酸素同位体比年層内分割データによる18世紀以降東北地方の気候復元
  • 2024年台風10号で倒木した屋久島の弥生杉のクロスデーティングによる年代決定
  • 近代の日記天気記録と気象観測データの照合による古天気資料の定量化
  • 都市流域における局地的集中豪雨時の流出量再現に向けたタンクモデルの構築と検証
  • 水理模型実験を用いた複断面流出堰での水位流量曲線に関する検討

メッセージ

当研究室では、人が記録したものや、自然界の資料に記録されているもの、実験や観測によって取得したものを含め、自らの手で独自のデータを収集することを重視しています。近年はデータサイエンスが注目され、AIなど解析技術の方に関心が向きがちですが、どんなに高度な解析技術も信頼できるデータがその基礎になければ、得られた解析結果も絵空事になってしまいます。データの収集には手間も時間もかかりますが、それによってこれまで誰も見たことのない風景が見られる充実感があります。