Close

含フッ素分子で挑む医薬・材料開発と次代へ紡ぐフッ素化学研究

「フッ素化学」と「有機合成化学」を利用した生物活性作用や機能性をもつ含フッ素化合物の開発や、環境調和を目指したフッ素化合物開発に取り組んでいます。フッ素は水素とほぼ同じ大きさでありながら特異な性質をもつため、有機フッ素化合物は撥水發油性や耐熱性など特有の性質を示します。また含フッ素有機化合物は医薬品や農薬、機能性材料として広く利用されており、フッ素は「変えの効かない原子」として注目されています。私たちは、魅力的なフッ素化合物の性質を活かして、感染症などの治療薬や不凍作用をもつ分子開発を日々進めています。また、環境中で分解されやすいフッ素官能基の開発や、地球温暖化物質であるフロンをフッ素源に利用したフッ素化学研究を行っています。

生命・応用化学類|准教授

住井 裕司(スミイ ユウジ)

SUMII Yuji

3 すべての人に健康と福祉を
7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに

キーワード

創薬化学
有機フッ素化学

担当分野・プログラム

研究区分

薬学
有機化学
生体分子化学

研究テーマ

  • 生理活性物質の合成研究
  • 創薬を志向した不斉合成研究
  • フッ素化合物の開発

メッセージ

フッ素原子は全原子の中で、小さく、電子を多く持つ原子であり、フッ素を利用した科学を発展させることで、画期的な機能をもつ分子の開発が期待できます。一方、フッ素化合物は安定性を示すため、一部のフッ素化合物がPFASとして残留することが問題になっており、フッ素化合物を利用するための課題になっています。また、多くのフッ素樹脂やフロンは産業廃棄物になっており、フッ素源の枯渇も懸念されています。私たちはフッ素を利用した分子開発、フッ素化学の課題解決を目指した分解性のフッ素官能基の開発、産業廃棄物をフッ素源に用いた手法の開発を行い、フッ素化合物を将来にわたって安全かつ便利に利用できるようにしたいと考えています。