高田 主岳
TAKADA Kazutake
電気化学を中心とした機能性デバイスの開発
電圧を掛けることで物質を酸化・還元することができる電気化学的な方法と、温度、光、電場などの刺激により「膨らむ」「縮む」高分子ゲルを組み合わせて、新規の機能性デバイスやセンサの開発を行っています。たった数Vの電圧を掛けることで伸長・屈曲するアクチュエータを開発し、これはゲルでできているために柔らかく、壊れやすいものを摘めるピンセットや、ソフトロボットなど幅広い分野への応用が期待されます。また、イオンの濃度が変化すると、ゲル自体がそれを検知し、電気などの動力源なしで自動的に開閉する分子バルブも開発しています。これは反応制御の自動化や、イオンの分離・濃縮に利用できます。
電極に電圧を掛けることで、気泡を含むゲル膜を合成する研究も行っています。気泡やゲル部に様々な物質を取り込んだり、それを放出させることもできるので、薬の放出制御デバイスとして医療分野への展開や、水中の汚染物質の回収などへの応用研究を進めています。

担当分野・プログラム
研究区分
研究テーマ
- 機能性透過制御膜の開発
- 高分子ゲルを用いた分子ポンプの開発
- 電気化学アクチュエータの開発
- 気泡内包ゲル膜の電気化学的合成
- 過酸化水素による酸素発生を利用したゲルの浮上システム
- 微生物を利用した毒センサの開発
メッセージ
当研究室は分析化学分野に属しています。大学の分析化学の研究室と聞かれますと、この物の成分は何か、ですとか、〇〇がどれくらい入っているかなどの分析を行なっているところと思われることが多いと思います。実はこれらを行なっている研究室は少ないのです。では何をやっているかと言いますと、分析用の装置や、分析方法の開発をやっています。新しい装置や方法を開発するためには、基礎が大事なことは言うまでもありませんが、それを土台として、新たなアイデアを思いつくことが非常に大切です。常に何にでも興味を持たれて、目の前の物あるいは現象に対して、なぜ、どうして、と疑問を持ち、それに対する答えを追い求められていますと、その力が付いて来ます。ぜひそのような習慣を付けられてください。
