田中 由浩
TANAKA Yoshihiro
触覚を紐解き、共有・拡張する未来へ
触覚は、一人ひとりの身体や運動に依存する主観的な感覚です。私たちは、この特徴に着目し、触覚の知覚メカニズムの解明とその情報化に取り組んでいます。対象そのものの物性値ではなく、対象に触れた際に生じる皮膚への刺激や運動に着目することで、触覚の個人差の解明や定量評価、さらには心地よい触感のデザインを目指しています。また、個々人の触覚を計測・提示するウェアラブルデバイスを開発し、触覚フィードバックによる感覚運動支援や、触覚共有による協調作業・コミュニケーション技術の研究を進めています。これらの技術をAIやロボットも活用しながら、医療、リハビリテーション、ものづくり、生活支援など幅広い分野への応用を展開しています。個々人の触覚特性を生かした技術の創出を通じて、人に優しく持続的に発展する社会への貢献を目指しています。

担当分野・プログラム
研究区分
機械力学、ロボティクス
人間情報学
研究テーマ
- 触感の仕組みの解明と触感デザイン
- 触覚技術(センサ・提示装置)の開発
- 医療・福祉支援機器の開発
- 人とAI・ロボットの協働技術
- 触覚コミュニケーションに関する研究
メッセージ
他者の見えない感覚の世界をのぞいてみたい。そのような思いを原点として研究を進めています。触覚は、身体と環境との力学的相互作用によって生じる感覚であり、本質的に他者と共有することが難しい、個人に閉じた感覚です。私は、この触覚の中に、一人ひとりの技や感性が宿っていると考えています。もし触覚を理解・情報化し、他者と共有したり、伝送したり、さらには拡張したりすることができれば、人々が持つ多様な技や感性をつなぐことができます。それにより、誰もが自らの能力や個性を発揮しながら学び・協調し合い、成長できる社会の実現につながると考えています。
関連リンク等
- NITech Haptics Lab - YouTube
- Body Integration Learning - YouTube
- 田中 由浩 | 公益財団法人 稲盛財団
- Body Integration Learning Project
- 同じモノに触れても感じている世界は違う-触覚研究が示す多様性の本質 | ニューロダイバーシティープロジェクト
- 隔月刊行 ふるえ Vol.29 触覚のデータ化が切り開く新しい形の共感とコミュニケーション
- 田中由浩(名古屋工業大学 大学院工学研究科)触覚研究により、人々の幸福度の向上をめざす | HAPTIC DESIGN
- 名古屋工業大学「工学の扉を開こう!田中研究室編」 - YouTube
