Close

触覚を紐解き、共有・拡張する未来へ

触覚は、一人ひとりの身体や運動に依存する主観的な感覚です。私たちは、この特徴に着目し、触覚の知覚メカニズムの解明とその情報化に取り組んでいます。対象そのものの物性値ではなく、対象に触れた際に生じる皮膚への刺激や運動に着目することで、触覚の個人差の解明や定量評価、さらには心地よい触感のデザインを目指しています。また、個々人の触覚を計測・提示するウェアラブルデバイスを開発し、触覚フィードバックによる感覚運動支援や、触覚共有による協調作業・コミュニケーション技術の研究を進めています。これらの技術をAIやロボットも活用しながら、医療、リハビリテーション、ものづくり、生活支援など幅広い分野への応用を展開しています。個々人の触覚特性を生かした技術の創出を通じて、人に優しく持続的に発展する社会への貢献を目指しています。

電気・機械工学類|教授

田中 由浩(タナカ ヨシヒロ)

TANAKA Yoshihiro

3 すべての人に健康と福祉を
4 質の高い教育をみんなに
8 働きがいも経済成長も
9 産業と技術革新の基盤をつくろう
11 住み続けられるまちづくりを

キーワード

触覚
ロボティクス
ヒューマンインタフェース
協調
AI

担当分野・プログラム

研究区分

機械力学、ロボティクス
人間情報学

研究テーマ

  • 触感の仕組みの解明と触感デザイン
  • 触覚技術(センサ・提示装置)の開発
  • 医療・福祉支援機器の開発
  • 人とAI・ロボットの協働技術
  • 触覚コミュニケーションに関する研究

メッセージ

他者の見えない感覚の世界をのぞいてみたい。そのような思いを原点として研究を進めています。触覚は、身体と環境との力学的相互作用によって生じる感覚であり、本質的に他者と共有することが難しい、個人に閉じた感覚です。私は、この触覚の中に、一人ひとりの技や感性が宿っていると考えています。もし触覚を理解・情報化し、他者と共有したり、伝送したり、さらには拡張したりすることができれば、人々が持つ多様な技や感性をつなぐことができます。それにより、誰もが自らの能力や個性を発揮しながら学び・協調し合い、成長できる社会の実現につながると考えています。