田中 裕士
TANAKA Yuji
レーダ信号処理から読み解く現象の本質
レーダ信号処理を基盤技術として、電波センサを用いた生体情報計測および時系列データ解析の研究に取り組んでいます。特に、ミリ波レーダを用いて心拍や呼吸などの生体情報を長期間にわたり計測するための信号処理手法の開発を進めています。生体情報を高精度に抽出するため、特徴点解析や信号分離に関する技術を研究しています。
また、自然現象を電波センサで観測することで得られる準周期的なゆらぎに着目し、その変動を正確に捉えつつ現象の本質に迫る信号処理にも取り組んでいます。さらに、これらの信号を高精度に取得するための基盤技術として、アレー信号処理の研究開発も進めています。
これらの基盤技術の高度化を通じて、生体医工学、無線通信、宇宙科学分野などへの応用を目標に、新たな計測・解析技術の創出に取り組んでいます。

担当分野・プログラム
研究区分
電気電子工学
研究テーマ
- サブミリ波アレーアンテナの信号処理に関する研究
メッセージ
電気や磁気は、モノを動かす「動力」であると同時に、情報を運ぶ「波(電磁波)」でもあります。この電磁波が物体で反射したり空間を伝わったりする際、周囲の環境に応じてその姿を変える特性があります。
私は、電波センサ(レーダ)でその微かな変化を捉え、数学の力を借りて解析する計測方法を開発しています。計測対象は、人間の心拍や呼吸といった健康状態から、プラズマが渦巻く宇宙空間の挙動まで多岐にわたります。
レーダで得た断片的なデータから、目には見えない本質的な情報を数式で引き出す。この実現に向けて知恵を絞るプロセスこそが、私の研究の醍醐味です。
